NAS内の動画をChromecastで再生したい【iOS版】
NASに保存した動画をタブレットで見たり、Chromecastにキャストしてテレビで見たりできると良いですよね。
やり方は色々とありますが、今回はiOS対応機器でのやり方を紹介したいと思います。
前半はNASメーカー純正ツールを使う方法、後半はサードパーティ製ツールを使う方法です。
Synology社のDS918+を例に出して説明しますが、他モデルや他社製品でも同じようなことは出来ますので試してみてください。。
1. 純正ツールを使う
Synology, ASUSTOR, QNAPあたりであれば純正ツールを出していますので、それを使うのも一つの手です。
よくあるのはNAS上に専用パッケージをインストールし、タブレットやスマホに純正アプリを入れることで端末上で再生したり、Chromecastにキャストしたりできるようになります。
Synologyでいえば、NAS上でVideoStationをインストールし、対象の動画ファイルの入っているフォルダを指定したうえで、端末にDS VideoをインストールすればChromecastにキャストできます。
言うまでもないことかもしれませんが、全てが同一LAN上になければなりません。
ただメーカーにもよると思いますが、純正を使うデメリットとしては、動画の読み込みやキャストに時間がかかってしまう、という点が挙げられます。
アプリの作りだとおもうんですが、再生までにちょっともたつくんですよね。
本来Synologyにはソフトウェアエンジニア出身者がたくさん在籍しているので、他社費比べてアドバンテージがあってもいいんですが…
これを解消するためにはサードパーティ製アプリを使うと良いです。
2.サードパーティ製アプリを使う
実際に使ってみて感心したのがPlayerXtreme Media Playerです。
タブレットやスマホでの再生、それからChromecastへのキャストも非常にスムーズです。
PROは有料になりますが、お金を払っても良いと思えるレベルのアプリなので購入しました。
ますは無料版を試してみることをお勧めします。
純正アプリを使う場合も、サードパーティ製アプリを使う場合も、初期設定時にある程度の情報が必要になります。
NASのIPアドレス、アクセスする際の管理者ユーザID、管理者パスワードは手元に用意しておきましょう。
後日Android版も更新したいと思います。
【NAS】Synology DS918+レビュー ハードウェア編
今までDS216playをRAID0で使っていました。
幸いHDDが故障することもありませんでしたし、万が一に備えて外付けHDDにデータをバックアップすることも考えましたが、色々と面倒なのでRAID5以上が使える4ベイのNASを導入することにしました。
1.デュアルLANポートについて
今回最重要視したのはLANポートが2つついているという点です。
我が家は少々特殊なネット環境にあり、機器によって2つのネットワーク回線を使い分けています。(セキュリティ上の理由ではなく、ネット環境の悪さを改善するためです。)
今まではメイン回線でのみNASを使っていましたが、両方共の回線で使えると便利だなと思ったのも、今回の買い替えのきっかけでした。
実際、何の問題もなく2つのネットワークからDS918+へアクセスすることが出来ました。
どちらのネットワークでもPCやタブレットからのアクセス、Chromecastへの動画のキャストも問題ありませんでした。
LAN毎に様々なパッケージ(アプリ)の設定も出来ますので便利です。(裏を返せば、片方で設定した内容はもう片方に反映されません)
2.静音性
本体の動作音は静かな部類に入ると思います。(音に関しては個人の感じ方に差がありますので、何とも言えない部分もありますが…)
ただ、躯体がプラスチックで冷却ファンも2つついており、放熱や空気循環のための穴などもありますので、内蔵HDDの音が外に漏れるのは致し方ありませんし、このモデルに限った話でもないと思います。
これまで使っていたDS216playにはHGST製の8TBのHDDを2台積んでいたため、HDDのアクセス音がゴロゴロ鳴ってかなり耳障りでした。(HGST製は信頼性が高い代わりに、他社に比べてうるさい気がします。どちらも気のせいかもしれませんが…)
また、ネットのレビューを色々と読んでみると、8TBを超えると動作音がうるさくなりがちである、という記述も散見されたため、今回は6TBのHDDを4台使い、RAID6で組んでみました。
結果、動作音も以前に比べたらかなり静かになったと思います。
ただ、HDDである以上音はしますので、データを読み書きしているときには音はします。
3.初期設定
マニュアル通りにやっていけばよいですが、初期設定があらかた終わったころから”http://find.synology.com/”からNASが検出できなくなりました。
従来通りSynology Assistantからは見つかるため、こちらのアドレスは初期設定用と割り切ればよいと思います。
今回新品のHDD4台を使いRAID6で組んでみましたが、初期設定があっという間に終わってしまい、逆に不安になりました(^^;
フォーマットに2~3日かかることを覚悟していましたが、仕事から帰ってきて開封・セットアップをして、その日のうちに使えるようになりました。
(バックグラウンドでHDDのチェックなどはしていましたが)
4.サポートについて
パッケージの使い方で分からないことがあったので、サポートに日本語で問い合わせをしたところ、数時間以内に日本語で的確な回答が来て感心しました。
Synology社に限ったことではありませんが、単に質問したいだけなら代理店を通さずにメーカーと直でやり取りしたほうが早いかもです。
ただ、メーカーによっては英語のやり取りになる場合もあるとは思いますが…
以前QNAP製のNASを使っていた時には、サポートの方と英語でチャットをしながら、TeamViewerで技術者がこちらのPCを操作して設定を直してくれたこともありました。
Synology NASでPCファイルのバックアップを取る
Synology DS918+を導入しました。
色々出来ることがあるので、今回はバックアップに焦点をあててみたいと思います。
今回やりたいこと
1. PC内の特定フォルダ内のファイルをバックアップしたい。
2. ファイルを更新するごとにバックアップを取って、なおかつ世代管理できるとなおよい。(Aというファイルを15:00と17:00に更新したとして、その両方共のバックアップをとりたい)
今回使うのはSynology Drive AdminコンソールとSynology Driveの2つのパッケージです。
まずはSynology Driveを開きます。
右下にSynology Driveアプリのダウンロードリンクが表示されるので、使っているOS用のアプリをダウンロードします。
今回はPC用をダウンロードしました。
「今すぐスタート」をクリックします。
同期とバックアップが選べますが、今回はバックアップを選びました。
ネットドライブの割り当てをしていない場合、虫眼鏡アイコンをクリックしてもNASを発見できないようです。
(割り当てていても発見できないことがありますが、IPを入力すればOKです。)
バックアップをとりたいフォルダを選びます。
この画面ではなかったと思いますが、バックアップ先の名前も変更できます。
設定が終了して、フォルダ内のデータがNAS上にコピーされます。
Synology Drive Adminコンソールを開きます。
初期設定では「マイファイル」上にバックアップファイルがあります。
こちらを選んで、上の「バージョン管理」をクリックします。
そうすれば、どの世代までバックアップをとるのか、何日経過した時点でバックアップを削除するのか、など細かい設定ができます。
以上、自分の備忘録を兼ねたバックアップのとりかたでした。
synology 接続に失敗しました
DS216playを使っていますが、表題のエラーが出て繋がらなくなってしまいました。
Synology Assistanceからは検出されますが、何度IPアドレスを直打ちしてもつながりません。
synology NASの場合、ネットワーク上のドライブにアクセスする方法は2つです。
1.Synology Assistanceを使う
2.エクスプローラーのアドレス欄に次のようにIPアドレスを打つ
¥¥***.***.***.***
全て半角で、円マークは2回打つ必要があります。
何度かSynology Assistanceで検出してみて気づきましたが、どうやらIPアドレスが変わってしまっているようです。
IPを固定していない場合は、たまに機器に割り振られたIPが変わってしまう事がありますので、新しいIPでアクセスすれば大丈夫です。
とはいえ、今回はそれでも解決しませんでした。
IPの最初の3桁が変わっていたので、ネットワーク機器を見てみたらエラーランプが点灯していました。
ネットワーク機器を再起動することによって、従来通りのIPでアクセスできるようになりました。
Synology Assistanceで検出されるけどアクセスできない場合は、ネットワーク機器の再起動を試してみてください。
iPad Pro+smart keyboardはPCの代用になるか?
少し前になりますが、Windows業界ではAlways Connected PCというコンセプトが提唱されました。
これは、インターネットに常時接続されており、電源を入れたらすぐに使え、バッテリーの持ちも良いPCを指します。
個人的に大変惹かれるコンセプトなのですが、一点気になるのは「いつでもインターネットにつながる」というう点です。
現状、これを叶えることができるとしたら、LTE回線しかありません。
したがって、この手のパソコンを使おうと思ったらモバイル回線の契約をせざるを得ません。
スイッチを入れたらすぐに使えるPCは欲しいのですが、追加の回線料金は払いたくない、という人には、少々難ありなコンセプトなんです。
回線はこちらで用意するので(Wi-FiとかモバイルWi-Fiとか、すぐに起動できる端末は無いかと探していたところ、iPad Proが使えそうだという結論に至りました。
smart keyboardというiPad Pro専用の純正キーボードがありますが、これを使うとiPadをパソコンさながらに使うことができるというんです。
ボーナスも出たということで、思わず衝動買いしてしまったため、本当にパソコンと遜色なく使えるかどうか検証してみました。
結論から言うと、エンターテインメント用途ならば問題ありません。
仕事で使うなら多少のリスクが伴います。
詳しくは、以下の説明をご覧ください。
[エンターテインメント用途]
音楽を聴く、動画を見るなど、iPadのコンセプトを考えれば全く問題なく使えます。
今回使ってみて意外だったのは、NAS上の動画・音楽データをPC以上に快適に再生できます。
NAS上のデータを扱う方法はいくつかあって、一つにDLNA対応ソフトを使うというものがありますが、(DLNA対応の)設定していないと全データを扱うことができません。
当方の環境の場合、DLNA対応エリアと非対応エリアを個人的に設定していますので、こちらでは全てのデータを扱うことはできません。
そこで使ったのがplayerExtremeというアプリです。
驚いたこととに、メディアファイルの再生までにかかる時間が当方のパソコンよりも微妙に早いです。
シーク機能も良好に働きますが(シークバーをスライドして、◯分◯秒のデータを再生させる機能)、ファイルの種類によっては時間がかかる場合があります。(FLVなど)
このアプリを使えば、Chrome CastにNAS上のデータを飛ばすこともできますが、NASメーカー純正アプリよりも滑らかに動作するため、大変オススメです。
全てのファイルに完璧に機能するわけではありませんが、現在使ってみた感触では、八割〜九割型正常に機能するかな、といった感じです。
ブログ投稿に関しても、ブラウザからは問題が発生しても、サービス提供元が出しているアプリを使えばストレスフリーで記事の投稿ができるものもあります。
ただし、自分でサーバーを立てているものなど、複数のアプリを使わなければならないものもありそうです。
[仕事用途]
個人的にはこちらが微妙な感じです。
単に文字が打てれば良いのであれば問題はありませんが、体裁にこだわる方はある程度のリスクは覚悟すべきです。
Microsoftオフィスを使おうと思うと、サブスクリプション形式しか選択できません。
つまり、一度の課金で済む買い切りタイプの契約がないということです。
また、Macではありましたが、他のOSにデータを送った時に文字化けなどの問題が起こる可能性も、少ないながらゼロでは無いと思います。
また、KING SOFTなど五感メーカーの製品などもありますが、こちらは飽くまで互換なので、OSを跨いで使った時に文字化けや不具合などが発生しない確証はありません。
トラブルが発生しても頑張れる人なら良いと思います。
上記理由から、エンターテインメント目的ならば十二分に使えるかと思いますが、シビアな仕事向けでは無い気がします。
ブロードバンド難民の救世主
久しぶりの引っ越しをしてブロードバンド難民になってしまいました。
今の日本にも光が使えないエリアがあるんだな、と身をもって実感しました。
そういう地域で頼りになるのはADSLですが、回線が不安定だったり、住宅の設備そのものが老朽化などで悪くなり、インターネットが途切れたりという現象があるようです。
そういった状況に嘆いていらっしゃる方にお勧めしたいのが、前の記事でも紹介したレンタルwifiです。
様々な業者が扱っていますが、現状規制が際立って強くないのはFUJI WIFIやiVideoではないかと思います。
ただし、どちらも使いすぎたら規制されますので、お気を付けください。
おすすめの回線業者はSoftbankです。
ここでは詳しいことは書けませんが、色んな意味でおすすめです。
今まで光を使っていて、NASなどを使ってブロードバンドの恩恵にあずかっていらっしゃった方に、可能な限りQOLを下げずに今までの生活が送れるようにする方法をご紹介します。
それはズバリ、中継機能付きの無線LAN親機を利用することです。
モバイルWifiルーター有効範囲はそんなに広くありませんので、中継機能付きの無線LAN親機を使って家中でネットが使えるようにできます。
私が使ったのはNECのAtermWF1200HPで、こちらは大変良い製品ですが、ここで問題発生。
SSIDを変えられないんです。
ゆえに、拡張されたネットワークに接続されているのか、元のネットワークに接続されているのかわからず困ります。
モバイルルーター自体、接続可能台数が少ないため、そちらに繫ごうとしてエラーが起こることもしばしば。
そこで思いついたのが、更に別の親機を使うという発想です。
SSIDが変えられるものをお使いであれば全く問題ありませんが、そうでない場合は、例えばAtermから有線で別の親機に繋いで、その機器のSSIDを使って接続することをお勧めします。
HDDの突然死にご用心
HDDというのは奇妙なもので、何年も異常なく使えることもあれば、購入直後に突然死を迎えることもあります。
工業製品である以上、不良品が発生するのはやむを得ない部分もありますし、HDDの構造上突然壊れても仕方がないのは理屈では解るのですが、当然のことながら壊れると困って今います。
私自身、「どうせ壊れないだろう」と高をくくって、NAS上でWesternDigiral REDをRAID0で運用していたところ、そのうちの1機が突然死をしてしまいました。
ちょうど私が出張中の出来事で、妻から「機械(SynologyのNAS)から変な音(エラーを知らせるビープ音)がするがどうすればよいか」とメールが来て、自分のパソコンメールも確認してみたら確かにNASからエラーを通知するメールが届いていました。
結果、SynologyのNASに搭載した内蔵HDD(WD RED)の障害でしたが、今回幸いだったのは、何度かSynology NASを再起動したのちに、何とかデータにアクセスできた点です。(一度の再起動ではダメでした)
目に見えない部分でのデータ破損は覚悟しないといけませんが、HDDがクラッシュした場合、あきらめずに何度か再起動を繰り返すことにより、内部データへのアクセスができる場合があることが今回わかりました。
現在別のNAS(通常運用していないものを引っ張り出してきました)へのバックアップを実施しています。
今回の障害の場合、事前にS.M.A.R.T情報での異常は検知されませんでした。
文字通り突然死ですが、こういうことはHDDではままあるのではないかと思います。
何故かはわかりませんが、経験上、NASに外部ストレージを接続するよりも、LAN経由で別のNASへバックアップを取ったほうが速度的に有利かと思います。
USB3.0ポートが搭載されていても、思うような速度が出なかったことが大半です。
(私の環境が悪かったのかもしれませんが、使っているPCのスペック如何に関わらず遅いです)
したがって、突然のHDDクラッシュに見舞われても、慌てず何度か再起動を繰り返したのちにアクセスできるようになる『可能性』はありますので、冷静に対処しましょう。
この画像のとおり、HDDの障害は解消していませんので、継続使用はできないかと思います。
また、別記事にも書きましたが、HDDの3年保証があったとしても、WDの場合はリファービッシュ品(再生品)との交換になりますので、バックアップ用とであればまだしも、交換品をメインのHDDとして運用するのは気が引けます。
今回の事象で学んだこととしては…
1. RAID0で運用するなら必ず外部バックアップを取るべし
2. 冗長性が欲しいならRAID1以降で組むべし
個人的な意見ですが、業務用ではなく個人用のデータであれば、内蔵・外付けのHDDにバックアップをとっておいて、RAID0で運用するのが一番コストパフォーマンスに優れるかなと思います。
NASは24時間電源が入っていますので、HDDの素性もそれなりにもとめられます。
ただ、バックアップデータであれば、多少ランクの落ちるHDDでもよいと思いますので、使い分ければよいと思います。
また、外付けHDDなどもたまに激安でありますので、使ってみるのも一つの手です。