CPUの違いでエンコード速度に差は出るか!?
今まで何台もパソコンを買ってきましたが、何も知らない素人なので「『Core i7』が入っていれば処理速度はそこそこ速いだろう」と思っていました。
ですが、デスクトップPC、ノートPC、Ultrabookなど、様々な形態がある中で、それぞれに入っているCore i7は必ずしも同じものではなく、処理速度も全く違います。
私の用途で一番マシンパワーを必要とするのは動画のエンコードですので、『Core i7シリーズ搭載PC』での変換速度の違いを検証してみたいと思います。
ソースはビデオテープを自前でデジタル化したMP4ファイル(42分)です。
エンコードはHandbrakeを使いました。
設定は以下の通りです。
[条件1]スレートPC Intel® Core™ i7-3537U Processor搭載PC(16Gメモリ搭載、Windows8.1)
14分で処理完了
CPUの語尾にUがついているので、Ultrabook用の超々低電圧版で、処理速度は低いです。
コア数2、スレッド数4。
[条件2]デスクトップPC Intel® Core™ Intel Core i7 870 Processor搭載PC(4Gメモリ搭載、Windows7)
8分で処理完了
コア数4、スレッド数8。
[条件3]Mac mini Intel® Core™ Intel i7-3610QM Processor搭載PC(16Gメモリ搭載、OS X v10.9 Mavericks)
6分で処理終了
(※Mac mini late 2012です)
コア数4、スレッド数8。
※メモリを含め、構成が違うため、一概に比較できない部分もあります。
同じCore i7でもずいぶん違うものですね。
最近流行の薄型PCや小型PC、ノートPCにはパワー控えめ消費電力少なめのCore i7が搭載されている場合もあります。
処理能力にも差が出ますので、何でもかんでも『Core i7』が入っているからハイスペック、とは思わない方が良さそうです。(特にノートPC、Ultrabook、スレート型PC、超小型PC等)
餅は餅屋・・・ではないですが、処理能力が必要な作業をしたい方は、通常のデスクトップPCをおすすめします。
また、用途にもよると思いますが、ノートPCなどに極端に高いCPUを積んでも、費用対効果が悪い場合もあるというわけです。
ただ、Mac miniの処理能力には正直驚きました。
[条件3]のMac miniは[条件2]のEPSON PCの半額にも関わらず、(条件によっては)処理能力が上なんですよね~(最新版のMac miniはメモリの交換ができなかったり、処理能力が劣るようですが)
最近はBTOパソコンが普及して、自分の好きなスペックに変更できるようになりましたが、それぞれのパーツの特性と限界を知りつつ、お得なPCを買いたいものですね。