くまの湯

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Dynbook RZ82 ~ 購入前の心配事

RZ82(RX82)は個人ユーザのレビューが少ないため、なかなか購入に踏み切れなかった感があります。

そんな方向けに、購入前にあれこれ考えたことと、実際にそれらがどうだったかを記しておきます。

 

1.スペック ~ ハイスペックでもない、ロースペックでもない、ミドルレンジがよい。

これまで使っていたPCはAtom Z3770搭載機でした。

省電力性に優れておりましたが、若干パワー不足を感じていたのも確かなところ。

買い換えるならばもう少しスペックアップしたいと思っていましたが、Core iシリーズはハイスペックと引き替えに消費電力が大きく、タブレットのモデルによっては廃熱性に問題があるために見送りました。

代表的なのがDELLのNEW XPS12で、ハイスペック&4Kディスプレイは大変魅力的ですが、バッテリーの持ちがいまいちなんですね。

Atomでもない、Core iでもない・・・となると、Core M搭載機が最有力候補となりました。

ちなみに、以下はRZ82の3DMARKスコアです。

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参考までに、数年前のAtom Z3770搭載機のスコアです。

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これまた参考までに、Sycomの静音デスクトップパソコンです。(Core i7 5820K)

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餅は餅屋といいますが、高負荷の作業をするならデスクトップがよいと思います。

 

最後はCore m3かCore m7かという最大の悩みがありましたが、Core m7+延長保証をつけたら20万円を超えるので、泣く泣くCore m3にしました。

が、現在までのところでスペック不足を感じることはありませんので、結果オーライです。

(一番負荷がかかる作業はMKVビデオ鑑賞程度です。3Dコテコテのゲームなどはしませんので) 

 

2.不安定さはないか

数日間使ってみて、実際に安定感に欠けると思った場面はほぼありません。

別記事にも書きましたが、インテルHDグラフィックス系のものと思われるディスプレイ絡みのエラーが何度か出ましたが、一瞬画面がちらつく程度で自動的に回復しますし、現状再現度がそこまで高いわけではないので、次に再現したら東芝に訊いてみたいと思います。(私がWin10非対応のアプリを使った可能性が高い)

起動も速く、デスクトップが表示されたらほぼすぐにアプリの立ち上げなどもできます。

いつまでも砂時計が出ていたりはしません。

ネット閲覧時に高速スクロールをすると、若干かくつきが見られます。

ゆっくりのスクロールは問題ありません。

この現象はエッジよりもchromeで顕著に見られますので、気になる人はエッジメインで使うといいと思います。

実用に問題があるレベルではありませんが、気になる人はこの手のタブレットはおすすめしません。

 

3.キーボードの使いやすさ

本機はデタッチャブルですので、純正キーボードドッグが標準でついてきます。

キーピッチは浅めですが打ちやすく、タッチパッドはそこまで使いやすいとは思いませんが、その分アキュポイントが補っているので問題ないかと思います。

キーボード別売りモデルで気をつけなければならない点としては、たかだかキーボードや各種ドックごときで数万円するものが多いという点です。

結局本体は10万円程度なのに、あれやこれや追加で買っていたら十万円台半ばから後半になっていた・・・なんてギャグみたいなことが現実に起こります。

本機はキーボードにも本体にも映像出力がついているなど、入出力は充実しているため、追加で機器を購入する必要はありません。

ただし、小型のドックがないため、キーボードを接続した状態で映像出力をしようとしたら、本体の置き場所を選ぶと思います。

タブレット側にもmicro HDMI出力がありますので、それを使えば省スペースで使えますが)

 

4.サポートの手厚さ

外資系メーカーの中にはサポート評判の悪い所もあり、国産メーカーにしました。

東芝のサポートがきわめて素晴らしいといったレビューはネット上でも見られませんでしたし、REGZAのサポートを利用したときにも際だってよいとは思いませんでしたが、購入前にメールで質問した際なども、土曜日に質問した返事が日曜日に来ているなど好感は持てました。

東芝の延長サポートを受けたければRZ82、そうでなければRX82という買い方もできそうです。(RX82の方は各販売店舗の延長サービスなども利用できる場合もあります。ただ、保証内容についてはよくよくご確認の上、ご利用ください。)

 

 5.その他 ~ Android, iOS, Windows ???

仕事から遊びまで全て1台でまかないたい場合、RZ82(RX82)は有力な選択肢の1つです。

Ultrabookの形は言うまでもなく、タブレットの形態でも、ネットサーフィンなど基本的な事はタッチ操作で快適にこなせます。

一昔前のWindows8.1機に比べたら快適に使える気がします、

付属のデジタイザーペンも大変優秀です。

ただし、タブレット単体で使う際の文字入力は、androidiOSに一日の長があるように思えます。

文字を入力したいときにもバーチャルキーボードが出ない場合があるので、その際には画面右下のキーボードボタンをタップします。

逆に、文字入力フィールドから離れてキーボードが必要なくなっても、いつまでも画面上に表示されている場合があります。

その場合も右下のキーボードボタンをタップします。

こういうことの積み重ねは案外ストレスになりますので、「仕事用途」即ちOfficeと一太郎が外れるのであれば、AndroidタブレットiPadを検討してもよいのではないかと思います。

 あと、RZ82は12.5インチタブレットとしては薄く軽い部類に入りますが、それでも700g台といえばそこそこ重さを感じます。

軽さを重視するのであれば、AndroidですがXperia tabletあたりを考えてもよいかもしれません。

ただ、一度12.5インチを使うと、この大きさがすごく心地よいのですよね(笑)

 

購入前に色々と気にしていたことをつらつらと書いてみました。

昨日までの記事とかぶるところもあり、申し訳ありません。

当機の購入を迷ってらっしゃる方の一助になればと思います。

 

(番外編)

SHARP東芝絡みのニュースが紙面を賑わせており、そのために両者製品を敬遠している方もいらっしゃるかと思います。

今後の動きが不透明ですし、現在のような状況になった理由は製品なり会社の姿勢なりどこかしらにあったでしょうから、そのように考えられるのもごもっともかなと思います。

ただ同時に、当たり前のことではありますが、今のSHARP東芝の製品が買えるのは今しかないんですよね。

外資系の強大な会社の製品は今後も継続して手に入るでしょうけれど・・・)

なので、今しか買えないこれらの会社の製品を購入してみるのもアリかなと思います。

事業から撤退したとして、即座にサポートが打ち切られるなどほとんどないでしょうから。

つい最近シャープ製のスマホ(SHV33)に変え、東芝製のPC(RZ82)に変えましたが、両方とも大満足で使っています。

何やかんやいって、日本の物作りって素晴らしいと思いますよ。

かゆいところに手が届く、本当によい製品です。