B&O Beolit20をWindowsで使う
身の回りにあるスピーカーの多くは指向性スピーカーです。
特定のエリアに限定して音を届ける仕様のため、スピーカーの設置場所や設置角度、リスニングポイント等が大切になってきます。
無指向性スピーカーというものも存在して、全方向に音を届けるため、どこに置いてもどこで聞いても、比較的メーカーの意図通り音が聞こえるスピーカーになります。
使用環境の関係で、以前Bang&OlufsenのBeolit20というスピーカーを買ったことがあります。
以前は今よりも安く買えたのですが、Beolit20を繋いでいた機器を使う頻度が低くなったため、インテリアと化していました。
この度、前回の記事でも書いた通り、miniPCをタッチパネルに繋いでタブレット代わりに使うことになり、Beolit20が久方ぶりに大活躍することとなりました。
知る人ぞ知るBeolit20の魅力は、無指向性に加えて、専用アプリで音質の調整ができる点にあります。
ただ、このアプリはAndroidとiOS用で、Windows用が存在しません。
音質自体は比較的好みなのですが、低音が比較的ドンドン鳴るため、アパート住まいの自分としてはデフォルトモードで使うのはなかなか抵抗のある状態でした。
普段使用頻度の低い部屋に置きっぱなしにしておりましたが、この度Windowsで使えるイコライザーソフトEqualizer APOを使うことで問題が解消されたため、紹介するために記事にさせていただきました。
Equalizer APOとはWindows用のイコライザーで、インストールして対象デバイスを選択することで、音質の調整が可能なものとなります。
かなり細かい設定が可能で、我が家では低音が強くて「ドンドン」という低音が他室まで響く状況が解消されました。
また、周波数帯域ごとに細かい設定ができるため、動画を視聴するとき、音楽を聴くときとわけて音の傾向をわけることが出来るようになりました。
デバイスの音の傾向については、ユーザーによって好みもありますが、低音についてはものによってリスニングルームを超えて響くものもあり、かなり気になっていたため、今回大変助かりました。
純正アプリが使えない場合であっても、意外と他の選択肢がある場合があるため、試していただくとよいと思います。
後日別記事で書かせていただきたいと思いますが、スマホ用のイコライザーもありますので、環境によって便利に使えると思います。
なんちゃって15.6インチタブレットが快適すぎる!
突然ノートPC(タッチパネル)の調子が悪くなったため、手元にあるものでタッチPC環境を構築してみました。

背景が殺風景だったため、AIで合成してみました(笑)
今回、スタンドは左右180度、上下も割合自由に動かせるタイプのものを使いました。
モニターが落ちないよう、背面を養生テープで固定しましたが、見た目重視の方はマジックテープ&両面テープで固定されるとよいかもしれません。
(大体のタブレットスタンドは13インチ程度まで対応のため、適用サイズ外で使われる際は自己責任にてお願いします。)
好みの角度で使えるため、パソコンというよりタブレット感覚で使えてよいです。
Windowsなので、端末内やNAS上の動画や音楽の再生にも特殊なアプリはいりません。
最新のWindows11だと、タッチキーボードがフローティングキーボードになってしまうのが唯一の欠点ですが(古いバージョンだとドッキングできたようです)、慣れたらそこまで不便ではありません。
さすがにケーブルレスというわけにはいきませんが、Type-Cで映像出力したら1~2本のケーブルで事足りますので、そこまで邪魔にはなりません。
うちのモニターは映像入力用のType-Cと電源用のType-Cがわかれているため、左右にL字端子のケーブルを繋いでいます。
経験上、UGREENのケーブルは安価なうえ、そこそこ安定して動作してくれます。
スタンド+薄型モニターの組み合わせなので、使わないときには部屋の隅に移動させたりすることができます。
面倒なのでやりませんが、ケーブルを外せばどこかに収納することも可能です。
タブレットは便利ですが、サイズが小さいのがメリットでもありデメリットでもあるため、タッチ操作でWindowsが動くモニターという選択肢があってもよい気がします。
余談ですが、モニターによってはGalaxyをType-Cで繋いでDexモードが使えるものや、Nintendo Switchがつなげるものもあります。
モバイルモニターも結構奥深いですよ。
【解決】ノートPCのWi-Fiが切れてしまう
1.はじめに
DynabookのWindows10ノートPC(Dynabook F8)を使っています。
これまでもWi-Fiが切れることはありましたが、ここ数日で発生頻度が高くなったため、色々と対策をしてみました。
調べてみると、メーカーに関係なくAX201(ワイヤレスネットワークモジュール)搭載機で発生している現象のようです。
備忘録を兼ねて記録を残しておきます。
ここに書かれている内容を試してみる際には、くれぐれも自己責任でお願いいたします。
2.発生した現象
- 突然インターネットが切れる。
- タスクバーのWi-Fiアイコンをクリックしても、利用できるネットワークが全く表示されない。
- デバイスマネージャーを開き、ネットワークアダプタ(AX201)を見ると、黄色の「!」が表示されている。
- 再起動すると直ることがあるが、すぐに同じ現象が発生する。
3.試してみたこと
(1)ドライバの再インストール
⇒効果なし
(2)PCのリセット
- 設定▶回復▶このPCを初期状態に戻す
⇒効果なし
ここで故障を疑い、Dynabookのサポートに電話をかけてみました。
以下、サポートの方から指示された内容です。
(3)ドライバの再インストール(メーカー指定のドライバ)
Dynabookユーザー限定ですが…
- Program Files▶Dynabook▶TOSAPINS▶COMPS1を開き、必要なドライバを再インストール
⇒効果なし
(4)セキュリティソフトをアンインストール
アンインストールして再起動したところ、ネットに繋がるようになったためサポート終了。
ただ、残念ながら5分後に再びWi-Fiが切れてしまいました。
(5)PCを工場出荷時に戻す
- 設定▶回復▶PCの起動をカスタマイズ▶トラブルシューティング▶Dynabook Maintenance Utility▶dynabook Recovery Wizard
※試される際には、Dynabook公式サイト等でやり方を確認されるか、サポートにやり方を確認されることをお勧めします。
既にPCのリセットを行っていたため、これで直るとは全く考えていませんでしたが、リカバリーから1日経過してもWi-Fiが切れる現象は全く発生しておりません。
念のため、セキュリティソフトは別のものに変えました。
(たまたま外のソフトの利用中ライセンスがあったため)
しばらく様子を見る必要はありますが、メーカー謹製のリカバリーツールでWi-Fiが切れる現象は直ったようです。
PCのリセットをすれば工場出荷時に戻ると思い込んでいましたが、どうやら違うようですね。
お盆中にもかかわらず対応していただいたDynabookサポートの皆様、ありがとうございました!
外付けSSDの接続がすぐ切れる【Win10/11】
≪2025/01/05追記≫
本記事のアップデート版が以下にあります。
≪オリジナル記事≫
ノートPC用に外付けSSDを買いました。
最初こそ安定して使えていたのですが、2~3日経ったら数十秒で「ピコン」と音がして接続が切れるようになりました。
SSD自体の不具合も疑いましたが、PC本体の設定変更で何とかなったっぽいので、対策を紹介したいと思います。
飽くまで自己責任でお願いします。
(1)USBセレクティブサスペンドを無効にする【効果高】
(2)電源プランの詳細設定で「次の時間が経過後ハードディスクの電源を切る」を0にする【効果不明】
※(1)、(2)は『コントロールパネル→電源オプション→プラン設定の変更→詳細な電源設定の変更』から設定可能です。こちらに設定項目が表示されない場合はレジストリを変更する必要があります。やるかどうかは各自の判断と責任でお願いします。
(3)デバイスマネージャーのユニバーサル・シリアル・バスコントローラを開き、「電力節約のために~」のチェックを外す【効果低】
(4)外付けSSDに給電ができるなら給電する
私の環境では(3)→(2)→(1)の順番で試してみましたが、(3)で解消しました。
外付けSSDと書きましたが、実際にはドッキングステーション兼SSDエンクロージャーです。
バスパワーでも動きますが、多機能&大容量SSDを搭載したので、給電したほうが安定動作する傾向にあるようです。
普通の外付けSSDはPCとの接続ケーブルからの給電のみの物が多いと思います。
ノートPCで『ニーア・レプリカント』をやってみた

1.GWセール情報(令和5年5月5日現在)
現在SQUARE ENIXはGWセールを実施中。
ニーア・レプリカント⇒60%オフ
ニーア・オートマタ⇒50%オフ
知る人ぞ知るGreen Man Gamingでは更にお得に購入可能(な場合があります※)。
ニーア・レプリカント⇒68%オフ
ニーア・オートマタ⇒60%オフ
2.ノートPCでニーアは動くのか!?
そこそこのスペックを要求する両製品、帰省中ノートPCで出来ると素敵ですよね!
内蔵GPUでは無謀だと思いつつ、とりあえず実験してみることにしました。
スペックは以下のとおりです
dynabook F8 15.6型(2020年モデル)
CPU:第11世代 インテル Core i7 1165G7(Tiger Lake) 2.8GHz
SSD:512GB
メモリ容量:16GB
OS:Windows 10 Home 64bit
意外なことに、両タイトル共にプレイ可能でした!
負荷が重くなると動きが遅くなりますし、瞬間的にコマ送りっぽくなったりすることもあります。
ですので、「快適にプレイできる」レベルとは程遠いですが、帰省時や泊付き出張時にちょっと遊ぶのであれば(個人的には)無問題。
『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン』も試してみましたが、こちらも同等レベルで動作しました。
Iris Xe恐るべし…
起動すらしないと思っていたので、遊べるレベルで動いたのは正直驚きです。
(何度も言いますが、快適さからは程遠いですよ!)
※Green Man Gamingについて
イギリスのゲームストアです。
ゲームキーを正規ルートで販売されていますが、海外のストアということもあり、利用は自己責任でお願いします。
XPプログラムというのが特徴的で、同ストアでの一定の利用があれば、ディスカウントをしてくれる場合があります。
上記の通り、レプリカントであればSteam60%OFF⇒GMG68%OFF、オートマタであればSteam50%OFF⇒GMG60%OFFなど。
サイト上で対応言語は必ず確認をしておいてくださいね。
Logicool MX Master 3S ファーストインプレッション
職場で最大3台のPCを使うことになりました。
マウスが3つあるのも邪魔なので、LogicoolのMX Masterシリーズのマウスを購入することにしました。
手に馴染むエルゴノミック形状、最大3台まで接続できるEasy-Switch機能が魅力のシリーズですが、どの世代を選ぶかでかなり悩みました。
2023年1月現在の選択肢はMX Master 2S、MX Master 3、MX Master 3Sの3機種。
我が家ではMX Master 2Sを2台体制で使っているので、3や3Sとの違いが気になるところです。
ネットで色々と調べてみましたが、多くのサイトで『この3シリーズは形状が同じで、機種などで差異化が図られている』と書かれていました。
形状が同じなら古い2Sでいいじゃん、と思いつつ、最新の接続方式(Logicool BOLT)やType-C充電に惹かれて、ついつい3Sを購入してしましました。
仕事用と言いつつ、自分の選択で使うので、もちろん自腹です。
最悪うまくいかなかったとしても、自宅用2Sシリーズが壊れた後に使えばいいや、と購入してみました。

左が3Sで、右が2Sです。
そもそも形状が全く違いますね。
写真ではあまり気づかれないかもしれませんが、3Sの方がシュッとスマートな感じがします。
実際に使ってみて、両者には大きな違いがあると感じました。
3Sは「静音性」を謳っているだけあり、左右のボタンを押してもかなり静かです。
同時に、クリック感が2Sに比べてかなり軽いのが特徴です。
2Sはクリックした瞬間に「カチッ」という音がなる上に、『押した感』があります。
ここらへんは『良い、悪い』ではなく、好みだと思いました。
一つ言えるのは、2Sと3Sを並行利用するなら、クリック感が違うのでかなり違和感がある、ということです。
どちらがいいという話ではなく、単に『違う』ということです。
職場で使うなら静音性が高いに越したことはないので3Sをおすすめしますが、2Sとクリック感が違うため、併用には注意が必要な気がしました。
ミリ波テクノロジーでディスプレスをワイヤレス化する
数年前から、クラウドファンディングを中心に『ミリ波』を使ったワイヤレス送受信機を見かけるようになりました。
HDMIケーブルを使わなくても、ワイヤレスでデバイスとディスプレイを繋ぐことができる優れものです。
モノによってはタッチ操作が可能な場合もあります。
こんな夢のような製品が本当に存在するのでしょうか?
『ミリ波』製品への出資を考えていらっしゃる方の参考になるよう、記事を書いていきます。
1.デバイスの特徴
この手のデバイスには決まって次のような売り文句が掲げられています。
・ミリ波
・送信機は5m送信可能と25m送信可能の選択式

さらに、しばしば送信機にはLEDがついており、接続中は緑色のライトが点灯します。
2.送信機+受信機のタイプ
送信可能距離が伸びるほど送信機本体が大きくなります。
25mタイプしか試したことがありませんが、冷却のためのファンがついており、動作音もそこそこします。
給電のためのUSBポートがついており、私の持っている製品では、給電しないと正常に動作しません。
受信機も給電しないと使えませんので、機器間のHDMIケーブルは不要ですが、その分送信側も受信側も色々とくっつけないといけないので(送受信機+電源関係)、結構ごちゃごちゃします。
スリムなHDMIケーブルを使った方がすっきりするかもしれません。
3.送信機+受信機内蔵のモバイルディスプレイ
先ほどと同じく、送信可能距離が伸びるほど送信機本体が大きくなります。
25mタイプを試してみましたが、やはり動作音はかなり大きめ。
高周波のノイズが耳につきます。
今回試したモデルですごいのは、ワイヤレスなのにタッチパネルが使える、という点。
Windows PCとSamsung Dexで動作を試しましたが、両方ともタッチ操作が可能でした。
こちらはミリ波とは全く関係なく、パソコンやスマホとディスプレイをBluetoothで接続することにより、モバイルディスプレイのタッチパネルを入力デバイスとして使用する、というもののようです。
試してはいませんが、これならMacでもタッチパネルが使えるかもしれません。
バッテリー内蔵タイプなので、数時間使う程度なら電源ケーブルに繋ぐことなく使うことが出来て便利です。
TypeCによる映像・音声入力にも対応していますので、私はDex対応スマホとディスプレイを有線で繋いで使うことが多いです。
4.注意点
購入時には技適取得済みか確認することをおすすめします。
この手の製品はほぼ中国で生産されていますが、コロナの影響で工場が閉鎖されていたりする場合がありますので、納期は盛大に遅れるものと覚悟した方がよいです。
送信機と受信機の間に障害物があったら、正常に通信できないことが非常に多いです。
25m対応と謳っていても、途中に壁やふすまがあるだけで通信できなくなりますので、5mとどちらがいいのか迷いどころです。
5.結局買い?
私的には答えは「ノー」です。
HDMIケーブルで繋ぐ必要は無いとはいえ、送信機は割合大きいですし、電源も必要です。
受信機とディスプレイはHDMIで繋ぎますし、電源も必要です。
結局、本体周りがごちゃごちゃするのは避けられません。
また、クラウドファンディングですので、初期不良対応期間が過ぎた後に送受信機どちらかが故障したら、修理してもらえるかどうかも不透明です。
大手メーカーも参入していない分野ですので、まだまだ機が熟したとはいえない部分があります。
以上の観点から、ミリ波対応ワイヤレス製品の購入を検討される場合は、慎重になった方がよいと思います。
ただ、上記モバイルディスプレイや有線でもタッチ操作が可能なため、思った以上に便利に使えています。