iOS系にするか、Android系にするかはある意味究極の選択です。
初期のAndroidはモッサリしていて不安定だったため、予算面やタブレットを使ってやりたいこと、あるいはサクサク度によってどちらか選べば良かったのですが、最近ではAndroidもOSのバージョンアップやハードウェアのスペックアップにより、ある程度快適に使えるようになってきています。
それ故に、どちらを選べばよいかで迷ってらっしゃる方も多いと思います。
そういった方向けに、AndroidとiPadを両方買ってしまった私が(笑)比較レビューをしてみたいと思います。
良ければ参考になさってください。
所有iOS端末:iPad第3世代、ipod touch 第5世代、iPad Air (第5世代)
所有Android端末:Xperia tablet S、SHL22
【Android端末のメリット・デメリット】
OSのバージョンが4.0になって、ある程度のスペックがある端末を選べば、比較的サクサク動いてくれるのではないかと思います。
ただし、iOS搭載製品に比べてセキュリティ面に不安があるため(Windowsパソコンと同じですが)、セキュリティソフトの導入は必須です。
購入時にサクサク動いていたAndroidタブレットが、セキュリティソフトを入れたとたんカクカク動くようになったり、モッサリしてしまうこともありますので、要注意です。
そういった場合は、比較的軽いセキュリティソフトへの乗り換えをお勧めします。
例えば…
ESET : 全体的な動作は軽いが、設定に癖があり、「頭が固いソフト」というイメージをぬぐえない。個人的には好きなのだが…
アバスト : 軽くて気に入っています。うちのXperiaはアバスト以外を入れるともれなくモッサリします。無料なのもお勧めです。
まあそれはさておき、iPadとAndroid端末を比較した際、Android端末が優位にたてるのはその自由度だと思います。
もちろん、この「自由」というのは、時としてメリットにもデメリットにもなるのですが。
例えば、Android端末であれば、SD/microSDスロットを装備しており、それらのカードが使える場合があります。
スロットを装備していない場合であっても、対応したカードリーダーを使うことによって、SD内のデータを読み書きできる場合があります。(ただし、カードリーダーやUSBケーブルは非常に邪魔ですが)
NAS内部の動画や音楽を再生したい場合でも、ESファイルエクスプローラーなどのファイラーを使って簡単にアクセス出来ます。
動画再生ソフトも、iOSに比べ沢山あります。
また、Androidであれば日本語入力支援ソフトATOKなど、OSの深部で動作するアプリなども利用可能なので、ソフトウェア的に自分にあった仕様にカスタマイズして使うことも可能です。
【iPadのメリット・デメリット】
Androidに比べてOSの安定性や堅牢性は優れていると思います。
アプリも、たまにストアに変なのがあがってたりしますが、基本的にAppleの審査を経たものばかりなので、ある程度安心して使うことが出来ます。
飽くまでイメージですが、Android系はいろんな事が「なあなあ」で済ませることができますが、iOSはカチッとしているので、そうはいきません。
安定性・堅牢性と引き替えに、Androidと比べて、出来ることの自由度は低いと思います。(逆に言えば、Androidは出来ることの自由度が高いからこそ、逆にセキュリティ面での不安があったりするのだと思います。)
例えば、ATOKなどOSの深部で動作するアプリはiOSでは許容されないので、即ち利用できません。
また、良いことではありますが、無法地帯のAndroidでは自由に使う事の出来るアングラ系のソフトも、iOSでは使えません。
従って、出来ることと出来ないことが厳格にAppleによってコントロールされている感は否めません。
ただし、このOSにはAppleの美学がこれでもかと詰め込まれているため、触っているだけで楽しいです。
また、ハードウェアはOSにあわせてデザインされているため、その使用感は非常に快適です。
新しいバージョンiOS7のデザインは好き嫌いが分かれる所であると思いますし、私も最初は大嫌いでしたが、使ってくると慣れてきて「これはこれでアリかな」と思えてくるかもしれません。
いずれにせよ、AndroidにもiOSにもメリット・デメリットがありますので、それを踏まえた上で自分にあった端末を選ぶ事が大切です。
私の場合、出来る事出来ないことで用途を切り分けているので、両方とも現役で活躍しています。
最後に・・・
第三の選択肢として、Windows8.1搭載タブレットはいかがでしょう。
従来のWindows搭載タブレットは使い勝手の悪いものが多かったのですが、最近はソフト面・ハード面で洗練されたものが増えてきました。
詳しくは別記事に書いておりますので、そちらをご覧ください。
Windwosタブレットの強みは、従来のWindows資産を使えるということ、完全なるWindowsが入っているということ(モノによってはWindowsRTという機能限定版が入っている場合がありますので、事前にご確認ください)、純正のMicrosoftOfficeが使える上、プレインストールされている場合でも比較的安価であるという点です。
Windows8なら、Wifi対応のプリンターを自動検出して、勝手にドライバも入れてくれるので(私の環境ではそうでしたが、他はわかりません)、今まで面倒だったAndroidやiOS端末での印刷がかなり楽になります。
画面サイズは8インチと10.1インチが多いように思います。
持ち運びを考えると8インチでしょうけれど、Windows8にはModernUI(MetroUI)というタブレット向けのUIと、従来のウィンドウズで使われているデスクトップ画面と同じUIの二種類があり、ModernUIに対応しているソフトが少ない上に、従来のWindows資産を活用しようと思ったら通常のデスクトップ画面を使わなければならないため、8インチだと少々見づらい気がします。
もちろん、文字やアイコンの大きさは変更可能でしょうけれど、それにしても8インチでパソコンと同じことをしようとしたら少々しんどいのではないでしょうか。