まず本記事の前提として、「1台のパソコンの中に複数のウイルス対策ソフトを入れるのはご法度です」。
NASを利用している方の多くは、自宅に複数のパソコンがあるか、スマホやタブレットなどの情報機器がある方だと思います。
そういった場合、機器に応じて様々なセキュリティソフトを使い分けるというのは有効な手ではないかなと思います。
理由その1
機器によってセキュリティソフトとの相性問題が発生する場合があります。
パソコンAでは問題ないのに、パソコンBではパソコンの動作やネットが遅くなったりするなど。
パソコンのスペックと相性に応じたセキュリティソフト選びが大切です。
例をあげると…
ロースペックパソコンにはESETのSMART SECURITYがおすすめです。
パソコンの動作への影響は他ソフトに比べて最低限かと思います。
ただし、癖の強いソフトですので、手持ちのネットワーク機器やソフトウェアが正常に動作するための設定をするのに苦労する事が多いです。
検出率を重視するのであれば、複数のエンジンを搭載したF SECUREなども視野に入ってくるかと思います。
しかし、複数のエンジンが入っているということは、即ちスキャンに時間がかかるというデメリットもありますので、ロースペック機には向きません。
理由その2
ノートンの上級副社長が「アンチウイルスソフトは死んだ」と述べているように、対策ソフトで防げるウイルスにも限界があるということです。
ソフトによって得意にしている分野も異なりますが、一台のコンピュータに複数のソフトを入れることは禁忌。
ただし、一つのHDDを複数のパソコンやネットワーク機器でシェアするNASであれば、複数のウイルス対策ソフトで監視することは可能かと思います。
たとえば、パソコンAにはノートンを入れ、パソコンBにはESET、そして、パソコンCにはカスペルスキー…など。
全て同じソフトで固めていたら感染に気付かなかったケースでも、パソコンごとに異なるソフトを入れていたら、あるパソコンでのウイルス検出をきっかけに、ほかのパソコンでも感染に気付けるかもしれません。
現実問題としてお金がかかる
とはいえ、一台につき一つはセキュリティソフトを入れなければなりません。
最近では1ライセンスで3台まで使える…など、様々な条件を付しているライセンスがありますので、それを利用するというのも一つの手です。
たとえば我が家にはWinノート2台、Winタブレット1台、Androidタブレット1台、Androidスマホ1台、デスクトップ2台、スレートPC1台、MACが1台あります。(一応家族で全部使ってますよ/笑)
ですので、1ライセンスで複数台登録できる、カスペルスキーとESET、そしてノートン先生を使っています。
ESETは比較的安価に手に入りますし、カスペルスキーはAmazonなんか探していれば、旧バージョン用のライセンスを最新版の1/2~1/3の値段で手に入れることができます。
スマホ、タブレット、パソコンと、様々なハードが家庭にある現代、5ライセンス版などを使って全ての機器で同じソフトを使うというのも一つの手ですけれど、延々と同じウイルスへの感染に気付かない日々を送る可能性も無きにしも非ずです。
一台のパソコンに複数のソフトを入れることができない以上、様々なハードに様々な対策ソフトを、安価で入れることが大切ではないかと思います。
最後に
ロースペックAndroidスマホをお使いの方で、ウイルス対策ソフトが重くて仕方がないという方はESETの「無料版」をお勧めします。
定義ファイルの自動更新機能がありませんが、手動更新はそんなに手間でもないですし、プレミアム版(自動更新機能を含む)より格段に軽いですので、お勧めします。