リチウムイオンバッテリーの恐怖
掃除中恐ろしい物を発見…
連休中、ふと思い立って家中の配線をやり直しました。
電源タップの耐用年数は3〜5年程度と言われているので、そのくらいの間隔でタップの交換と配線の整理をしています。
ところが今回、作業の途中で思わぬ「恐ろしいもの」を発見してしまったのです。
モバイルディスプレイの液晶部分が膨らんでる!
使用頻度の低いLinux PC用に、バッテリー内蔵のモバイルディスプレイを使っていました。
給電用のType-cとHDMIを繋いで、目に付きづらいところに片づけていたんです。
ところが、久しぶりに取り出してみると様子がおかしい。
液晶部分が浮き上がって、ディスプレイの中身が見えるじゃないですか!

原因は膨張したリチウムイオンバッテリーです。
最近ニュースでもよく耳にしますが、実際に我が家で起こると怖さ倍増ですね。
処分方法がわからない!
慌てて電源ケーブルを全て外し、処分方法を調べたものの、有用な情報がなかなか見つかりません。
- 市役所のHP → 膨張したリチウムイオン電池の扱いについて記載なし
- 家電量販店 → 「膨張品は回収できません」
- AIに教えてもらった各種問い合わせ先→ 「家庭ゴミは回収していません」
「これは月曜まで待って市役所に相談するしかないか」と思いましたが、最近リチウム電池関連の火災ニュースが多いこともあり、一刻も早くなんとかしたい気持ちでいっぱいでした。
安易な購入の先に待ち受けているもの
今回のディスプレイはクラウドファンディングで購入した物でした。
バッテリーとタッチ機能で「大型タブレットになるかも」と期待したのですが、この発想が安易でした。
たまたま市のゴミ回収施設が日曜日にやっていたため、自己搬入窓口に電話をしてみたんです。
そうしたら、「クラウドファンディングで購入した物は対象外。販売者に対応してもらうように」とのことでした。
とはいえ、この販売者とはすでに連絡がつきません。
ネットショッピングでも同じような現象が起こるのが「調べても素性のよくわからないメーカー」「同じ製品画像なのに、なぜかメーカーや型番が異なる製品がゴロゴロしているもの」。
全部がそうだとは言いませんが、個人や事業者がOEM生産された製品を仕入れて販売しているケースがあります。
トラブル発生時に在庫品と交換してもらえることもありますが、所謂メーカーが存在しない、あるいはメーカーサポートを受けることが出来ない場合があることは想定しておくべきです。
最後の頼みの綱「便利屋さん」
八方塞がりで困り果てていたとき、ふと思いついたのが「町の便利屋さん」。
ダメ元で電話してみたところ、なんと回収OKとの返事!
15.6インチのディスプレイを自宅まで引き取りに来てくださり、費用は3,300円(税込・諸経費込み)でした。
正直、予想していたよりも良心的でした。
今回の教訓
今回の一件で痛感したのは次の3点です。
- バッテリー内蔵製品は給電しながら使わない。
- 処分に手がかかるものの安易な購入は避ける。
- 処分に困ったら「町の便利屋さん」「不用品回収業者さん」に相談してみる。
まとめ
今回のトラブルは3,300円と少しの出費で解決できましたが、もし火災に発展していたら……と思うとゾッとします。
リチウムイオン電池内蔵製品は身の回りにあふれていますが、案外処分が大変なので、購入時には慎重になった方が良いですね。