久しぶりにノートパソコンを買い換えました。
この記事は『購入前に色々と検討したこと』、『Dynabookにした決め手』、そして『製品レビュー』の3点をお伝えしたいと思います。
1.用途&求める性能
・メインは仕事用、でもプライベートでも使えるようある程度のスペックは欲しい。・動画観賞用にタブレットモードやテントモードが使えるとなお良い。(セパレート型かコンバーチブル型のいずれか)
・必須ではないが、ゲームができればなお良い。
・サイズは15.6インチ以上。
・軽ければ軽い方が良い。
・予算は15万円程度
この条件でまず検討したのはLG gramでした。(コンバーチブルorセパレート型ではないですが。)
ただ、手の届く価格帯のものは旧モデルでややスペックが不足する印象があったのと、初期不良&故障時のレビューを見るとちょっと不安になったこと、そしてディスプレイがグレアだったこと(保護フィルムをつければ何とでもなりますが)から見送り。
その後ゲーミングPCの方に心を持って行かれましたが(笑)実際に店頭で触ってみて、機種によって発熱が激しいということ、騒音もけっこうするということから見送りました。
そんな時にふと見つけたのがDynabookでした。
東芝の手を離れてシャープ傘下になったことが吉と出るか凶と出るか・・・不安はありましたが、変化はチャンスと捉えて、Dynabook側も凄いものを出してくるのではないかと期待してみることにしました(笑)
2.Dynabook F8レビュー
今回レビューをするのはP1F8PPBS(Core i7 / 16G / Iris Xe)です。
まずは各項目からレビューをしていきたいと思います。
[1]処理速度・グラフィック性能
処理速度 :★★★★★
グラフィック性能:★★★★☆
オフィスソフトを使う、インターネットをする、動画や音楽を鑑賞するなどといった通常の用途で困ることはまずないでしょう。
何をしてもサクサク動いてくれますが、逆にこれらの用途に限定されるならオーバースペックとも言えるため、もっと安いモデルを検討しても良いと思います。
実際に使ってみて感動したのは、RAW現像ソフトや各種レタッチソフトがかなり快適に動くという点です。
これまで使っていたノートPCでは快適に動かなかったLUMINAR AI、Lightroom、Sharpen AI*がサクサク動きます。
普段使いしているデスクトップPC(Core i7-5820K/16G RAM / GeForce GTX960 2GB)と遜色ない使い勝手です。
*Sharpen AIとはボケやブレのある写真をAIが補正してくれるソフトです。そこそこのマシンスペックが必要になります。
別の記事にしていますが、まさかノートではできないだろう、と思っていた3Dゲームなどもそこそこ快適に動きます。
グラフィック設定を低~中にしないといけない場合が大半だとは思いますが、普通にプレイできるだけで御の字です。
PCゲームは殆どsteamで購入しているため、無料でクラウドセーブ機能が使えます。
家ではデスクトップで、帰省中や出先ではノートで・・・というのがシームレスにできます。
[2]画面
画面 :★★★★☆
仕事で使うことが多いため、光沢液晶よりも目の負担が少ないノングレアモデルを選びました。
購入時はかなり明るい設定になっていてまぶしかったので、[Fn+F2]で明度を下げました。
人によって感じ方は違うと思いますが、こちらのモデルはノングレアだからといって画質が悪いとは思いません。
私的には十分満足しています。
一応液晶保護フィルムも貼ってみました。
ノンフィラータイプは良いですね。
貼り付けた後のギラツキがなく、特に画質が変化した風にも感じませんでした。
ただ、ベゼルが狭いタイプの液晶のため、貼るのに少々苦戦*しました。
*通常の貼り付け方は次の通りです。液晶の埃をおとしたら保護フィルムの位置合わせをします。貼りたい位置にあわせたらPC本体と保護フィルムをセロテープで固定して、液晶面の保護シートをはがしながら貼り付けます。実際やってみたところ、F8はスリムベゼルタイプのため、液晶本体よりも保護シートの方が大きく(実際の保護フィルム自体のサイズはぴったりですが)、セロテープでの固定ができませんでした。結局カメラの切り込みのところで位置合わせをしながら何とか貼り付けました。
[3]静音性
静音性 :★★★~★★★☆
パワーのあるCPUを積んでいますので、冷却のための様々な仕掛けがなされています。
本体背面とヒンジ部分に吸気口があり、ファンも搭載していますので、どうしてもファン音は聞こえてきます。
必ずしも高負荷時にファンが回る・・・というわけでもないようで、ネットをしている最中に突然回り始めることもあります。
音が大きいか小さいかはかなり主観によるところがありますが、個人的には大きすぎず小さすぎず・・・といった感じでしょうか。
ただ、音の傾向が高音に寄っているため、人によっては気になるかもしれませんね。
仕事で富士通の国産モデル(法人用)をつかっていますが、こちらよりもファン音はやや控えめな感じがします。
静音性を優先するのであれば、スペックはある程度犠牲にしてファンレスモデルを選んだ方が良いかと思います。
[4]電源
電源関係 :★★★★
電源に繋いで使うことが多いため、バッテリー性能については今回触れずにおきたいと思います。
本体左にType-Cコネクタが2つあり、こちらに電源ケーブルを挿すことで給電・充電ができます。
65WのPDに対応しているため、対応したUSB充電器を使えば給電と充電ができます。
65Wに満たなくても使える場合はありますが、フルパフォーマンスを引き出すには充電器もケーブルも65W対応のものを用意しましょう。
私は以下の2点を使っています。
窒化ガリウム採用モデルにしようかとも思いましたが、サイズが小さい分放熱が難しいのか、レビューに「熱くなる」というのが散見されたので見送りました。
[5]音質
音質 :★★★★
スピーカーは全部で4カ所に配置されています。
ファンクションキーとヒンジの間のスペースに2個、それから本体背面の手前側に2個。
このお陰で広がりのある良い音を楽しむことができます。
ただ、音楽や映画を鑑賞する際のスピーカーを思い浮かべてもらうと良いですが、高音質を実現するにはどうしても一定以上の大きさが必要となります。
ノートパソコンの場合、そういったスピーカーユニットを入れるスペースが限られているため、万人が納得する高音質を実現するのはなかなか難しいと思います。
それでも、このモデルのスピーカーはかなり健闘していると思います。
スペック表からは解らないことですが、パソコンの置き方によって音の響き方がかなり変わってきます。
通常の置き方、テントモード、タブレットモードなど、様々なスタイルが魅力の当機ですが、モードを変えるとスピーカーの位置も変わるので、音の聞こえ方が違ってきます。
それが良いとも悪いとも言えませんが、必ずしも全てのスタイルの音が気に入るとは限らないかな、とも思います。
私は家で使う際にはBluetoothスピーカーを使うようにしています。
[6]キーボード・トラックパッド・タッチペン
キーボード :★★★★
トラックパッド :★★★
タッチペン :★★★☆
軽めの打鍵間ですが、適度な反発とクリック感があり打ちやすいと思います。
トラックパッドは左寄りで、打っていてついつい触れてしまうことがあります。テンキーを除いたキーボード部分の中央に来るように配置されていますが、テンキーを含めた中央部分でも良かったかなと思いました。
タッチペンが付属しており、アップルペンシルなどと比べたら遅延はあるものの、さほど支障を感じるレベルでもありません。
パームリジェクションが働いているのか、掌には反応せずペン先のみに反応するのは助かります。
3.総括
前述のファンの音は想定外でしたが、それ以外はほぼ満足しています。
Dynabookは延長保証も大変充実していますので、購入される際に検討されても良いかと思います。
(Dynabookオンラインストア以外で購入しても加入できます。補償額の上限や年ごとに保証限度額が減ったりもしないようですが、加入の際には必ず確認してください。)
ノート一台である程度済ませたいなら、こちらを検討されても良いと思います。
処理速度 :★★★★★
グラフィック性能:★★★★☆
画面 :★★★★☆
静音性 :★★★☆
電源関係 :★★★★
音質 :★★★★
キーボード :★★★★
トラックパッド :★★★
タッチペン :★★★☆
総合 :★★★★★