RAID1〜でNASを構成する場合、HDDにトラブルが起こった際にデータを復旧できる可能性がありますが(※1)、実際に使用できる容量は本来のディスク容量より少なくなります(※2)。
※1)一斉に複数のHDDに障害が発生したり、復旧中に別のHDDに障害が発生した場合は復旧できない場合があります。職場のHDDが以前コレでダメになりました(^^;
※2)RAIDの種類によってディスク容量の半分しか使えない場合があります(RAID1の場合)。
私の場合、『容量>冗長性』なので、常にディスク容量をフルで使うことのできるRAID0で構成するようにしています。
ただし、RAID0だと耐障害性がゼロですので、1台のHDDに障害が起こるだけで全容量分のデータが吹き飛ぶリスクは有ります。
RAID0を使う以上このリスクは付きまとうので、被害を最小限に留めるためには、複数のNASを導入するしかないと思います。(※3)
※3)複数NASを導入するデメリットは電気代と初期投資額の増加だと思います。
現在、ASUSTORとQNAP、そしてSynologyを同時運用していますが、気がついたメリット・デメリットを書いておきたいと思います。
1)複数メーカー品を使っていれば、特定メーカーの製品に欠陥や不具合、使いにくさがあっても、それが全体に波及することはない。
別記事でも紹介しましたが、うちのASUSTORはたまにフリーズしたり不安定になったりするので、全部ASUSTORにしなくてよかったなと思いました。
それに、各メーカーとも特色がありますので、いろいろ持っていると楽しいです。
2)複数メーカー品を使っていると、UPS利用時にちょっと困る。
各NASの電源をUPSに使って、短時間の停電に対応させるだけならば問題は発生しません。
しかし、USBでNASとUPSを接続して、停電時に自動シャットダウンさせたい・・・なんてことをする場合、USB端子が一つしかないので困ったことになりました。
同じメーカー製品なら、その中の一台とUPSをUSB接続して、停電時にはそのNASからネットワーク経由で他のNASにシャットダウン命令を出すことができるものもありますが、メーカーの垣根を超えてその機能を使うことはできないため、これは盲点だったなと思いました。