引っ越し先で高速インターネット回線が使えない
いよいよ明日から新年度が始まります。
この時期に引っ越しをされる方も多いと思いますが、引っ越し先に光インターネット環境がなくて右往左往している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
2年前の私もそうでしたので、ネットで困っていらっしゃる方向けに一つ記事を書いておきたいと思います。
まずは以下のフローチャートから自分にあう回線を選んでみましょう。
※1 データ容量制限がないか、ケーブルテレビの会社に確認しましょう。
※2 ADSLサービスは終息の流れです。新規申し込みが不可能な場合でも、「光回線が利用可能なエリアのみサービス終了」としているところは契約可能な場合もありますので、問い合わせてみましょう。
この記事は原則として光インターネット回線が利用できない地域にお住いの方を対象としています。
上記フローチャートの通り、速度や容量にこだわりがなく、地域のケーブルテレビのインターネットサービスが使えるならば、それを使うのがベストかと思います。
問題は、ケーブルテレビのインターネットサービスが利用できないパターンです。
(2年前に引っ越した住宅は、ケーブルテレビのサービス対象外でした(^^;)
2年前に良かった点と言えば、かろうじてADSLサービスが生きていたという事です。
私の場合、光インターネットが利用できない地域でしたので、NTTにお願いしたらADSLが使えるエリアだったかもしれませんが、ホームページを見た感じだとNTTは新規のADSL契約が不可となっていたため、サービスを継続していたSoftbankにお願いしました。(現在SoftbankのADSLサービスは新規申し込みができません)
引っ越しするまでレンタルの固定電話を使っていて、大して電話することもなかったため、NTTコミュニケーションズに「固定電話を解約した場合、デメリットはあるか」との問い合わせをしたら、「特にない」との返答だったため、解約をお願いしました。
ただ、色々調べていて、引っ越し先でADSLを使わざるを得ないと分かった瞬間に固定電話を解約したことを後悔しました。
ADSLサービスを利用する場合、固定電話があれば特段問題ありませんが、固定回線がない場合はメタル回線を利用しなければならない場合があります。
これには別途工事費がかかったり、月額利用料が高くなる場合がありますので(たぶんそうだったと思いますが、いかんせん2年経っているので記憶があいまいです)、固定回線を廃止するかどうかは確認したほうが良いです。
結論から書くと、固定回線廃止をキャンセルしました。
私の場合、大容量+高速インターネットが必要だったため、ADSLだけだと不足でした。(ADSL単体だとデータダウンロードに時間がかかりますし、Youtubeなどストリーミングサービスを利用しても、画質が落ちます。)
また、エリア検索をすると、使い放題サービスのあるWimax2+エリアでもありませんでした。
そこでいろいろと探した結果、レンタルWiFiサービスにたどり着きました。
おすすめなのはSoftbank LTE回線の使い放題サービスです。
レンタルのため、初期事務手数料と月額利用料だけで利用可能で、2年縛りなども存在しません。
ただ、一つ覚悟しておかなければならないのは、「使い放題」と謳っていても使い放題ではない点です。
詐欺ではないかと怒られる方もいらっしゃるかもしれませんが、普通のスマホを考えていただいて、たかだか数十ギガバイト使うだけで他国に比べ異常な通信料がかかることを考えれば、文句を言うのが申し訳ないレベルだと思います。
利用サービスにもよりますが、「使い放題」を謳って100Gで制限が来ることはまずないと思います。
後述しますが、レンタルWiFi大手のFUJIWifiでは、使い放題コースと100Gコースがあるため、100Gで制限をかけていたら使い放題コースの意味がないからです。
他社に関しても契約内容はさほど変わらないと思いますので、おおよそ100G超というのが一つの指標になるかと思います。
ただ、これを超えたらどのタイミングで通信制限が入ってもおかしくはないため、覚悟はしたほうが良いです。
これは、通信回線を提供している通信会社が異常な通信を検知したとして制限を課すものです。
(200G~300Gで制限は来なかった、とのレビューがあるサービスもありますので、一概に○○Gバイトとは言えませんが)
今回お勧めするのはpocketWi-Fiですが、個人で契約すると〇〇年縛りがあるため、お勧めするのはレンタルWiFiサービスです。
基本的には月額定額利用になり、解約時に違約金が不要な契約が多いと思います。
個人的に使ってみて良かったのは『FUJI Wifi』と『iVIDEO』です。
現在新規で契約するなら、価格が安いのはiVIDEOでしょうか。
おすすめ機種は何といっても304ZTです。
ネットのレビューを見ると両社とも色々ありそうですが、少なくとも2年間使ってみてトラブルはありません。
ただ、前述のとおり、両社ともSoftbankが異常な通信をしたという認定をしたら通信制限をかけられますので、私は保険をかけて使っています。
我が家の通信環境は、メインの通信をFUJI Wifiにして、NEC Atermの中継機モードを使って有線化しています。
Atermの場合、中継した回線のSSIDを変えることができず、中継器を介した強い電波とモバイルルーターの弱い電波が同じSSIDになり、どちらにつながっているかわからないため、我が家ではネットギアのメッシュWiFiにさらに繋ぎ、SSIDを変えて使っています。
ただ、通常の家庭ではここまでする必要はないと思いますので、実際に使ってみた雰囲気で中継器を介するかどうかを決めればよいと思います。
先ほどpocketWi-Fiの目安の一つが100Gと書きましたが、通信制限がどのタイミングで起こるかは使用しているサービスによっても違うと思います。
ただ、FUJI WIfiをメインの回線として使っていて、通信制限がかかったら設定の変更が面倒なので、我が家は3系統の回線を利用しています。
時間がかかっても最終的に大容量データを落とせればよい用の回線のSoftbank ADSL。
メインの回線のFUJI Wifiを使い、NASをはじめとした各種機器はこちらに繋いでいます。
万が一の場合に備え、予備の回線にiVideoを使っています。
普通に使っていて100Gも使うはずがないだろう、と思われるかもしれませんが、今はやりのストリーミングサービスを使っていたらあっという間です。
我が家では定番のYoutubeとAmazonビデオを使っており、特に後者の通信量はかなりのもので、あっという間に100G突破してしまいます。
ですので、私の通信をFUJI Wifiに、妻の通信をiVIDEOに割り振って、時間がかかっても良いものはADSLにしています。
NAS上のデータへのアクセスなど、同一ネットワーク内の通信量はカウントされませんので助かりました。
ということで、低速回線しか利用できない場合はレンタルWiFiサービスを利用すると良い場合があります。