くまの湯

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NASの選び方(3)

今までBuffalo、IO、QNAP、ASUSTORのNASを使ってきました。

それぞれに良い点はありますが、ある程度使ってみないと解らない癖もありますので、本記事ではそういった面に焦点を当ててレビューをしてみたいと思います。

 

今回はそれぞれのNASの「癖」に焦点を当てておりますので、それぞれのNASの通常レビューをご覧になりたい場合は、以下のリンクから以前のレビューをご覧ください。

 

 


NASの選び方 - くまの湯


NASの選び方(2) - くまの湯

 

1. 日本メーカー製NAS

たまたまかもしれませんが、IO製NASはPC側に認識させるのも一苦労で、ひとたび挙動が不安定になると手におえないため、あまり良い印象を持ってはいません。

Buffalo製は認識も楽で、動作も安定しているため、現在でもバックアップ用途で利用しています。

モデルにもよるとは思いますが、ある程度の静音性もありますし、故障時も購入店をはじめとして、メーカーとのやり取りで修理もスムーズにいくでしょう。

ただし、後述する海外製NASに比べて自由度が低いのがたまに傷。

NAS内にいれた動画などをDLNAで他機器から再生しようとしても、「再生できません」という判定が割合シビアですね。

内蔵ソフトウェアの関係だと思います。

 

2. 台湾製NAS

以下QNAPとASUSTORのダメ出しを中心に書いていきます。

良い点は以前の記事でたくさん書いておりますので、今回は購入後想定されるトラブルとその対処法を中心に書いていきたいと思います。

誤解のないように予め言っておきますが、双方ともハードウェア・ソフトウェアの完成度は非常に高く、ある程度自己対処できる人にはかなりおすすめなNASです。

 

【QNAP】

たまたま外れを引いた可能性もありますが、再起同時、電源再投入時のトラブルが多いです。

ありがちなのがLANランプが点灯せず、PC側から発見できないパターン。

しばらく放置するか、電源を入れ直すことで回復しますが、結構根気強くやらないといけなかったり、何度再起動しても回復しないのに、一日おいてふと電源をいれてみるとうまくいったりする憎いヤツです(笑)

一度正常に起動すれば安定性はピカイチです。

 

【ASUSTOR】

後発組だけあって、各社NAS(というよりQNAPの)良いとこ取りをしていますね。

安いモデルでもHDMI出力を搭載しているなど、なかなか魅力的なモデルが比較的安価に手に入ります。

ただし、このHDMI出力機能に少々難があります。

NAS内に入っている動画を再生したり、Youtubeを再生したり、アプリをインストールすればエミュレーター等も走らせることが出来ますが、使えば使うほど安定性に疑問が出てきます。

理由としては、突発的なフリーズの多さ。

そして、それとは別にPC上の操作ででかいデータのやり取りを長時間行い、本体自体がやや不安定になった際には、TVに映し出された画面もカクカクになり、何度もフリーズしかけました。(QNAP上のHDDでS.M.A.R.Tエラーが出たため、一旦ASUSTOR上にデータを対比して、HDDを交換した上でデータを復旧させた所、QNAPの方ではなにも起こりっませんでしたが、PC上でASUSTORのデータ転送速度が目に見えるほど遅くなり、TVに写し出した映像もカクカクして何度もフリーズしかけました。

再起動をかけると、何時間たっても起動が完了しないため、物理ボタンで電源を切ろうとするも全く切れず、電源コードを抜くはめに。

最終手段として電源コードを抜く自体に、ここ1ヶ月で3回は見舞われていますので、高負荷処理をかけたときなどにトラブルが起こる頻度がQNAPの比ではありません。

でも、QNAPでHDMI出力つきのモデルを買おうとすると超高いんですよね・・・だから、同機能がはずせない人はASUSTORの方が敷居は低いのかもしれません。

ただし、HDMI出力で動画を再生しようとすると音ずれが発生することが多いので、エンコードをする際には様々な設定を試してみて、ASUSTORにあうものを見つけなければなりません。

 

となると、Chromecast+ミラーリングに対応したタブレットでテレビにタブレット画面をキャスト(送出)した方が良いのかな・・・ただし、こいつにも一丁一旦あって、まずキャスト機能自体β版であり、対応しているタブレットも限られています。

また、NAS上の動画をタブレットで再生させる時点である程度のトラフィックが発生しているものと思われますので、同一ネットワーク中で他に大きなデータのやり取りが発生した際には(大容量データのダウンロードなど)、動画・音声ともにブツギレになったり、キャストが中断されたりすることもあります。

(CHromecastの給電をテレビのUSBから行って不安定になる場合は、付属の電源コードを使えばうまくいく可能性があります)

 

その他にはDLNA対応機器を使って動画の再生を行うという手もありますが、それ専用に設計がなされていない場合、ソフトがもっさりして使い勝手が悪かったり、タイトルが一部しか表示されないなどストレスがたまることも多々あります。

だからHDMI出力がついていてメディアの再生ができる仕様は仕様は魅力なんですけどね~