NASやHDDなど停電によってダメージを受ける機器を使っているなら、UPS(無停電電源装置)の導入を検討してもよいでしょう。
電源供給が絶たれた際に、代わりに接続機器に電力を供給してくれるもので、以下の2パターンのいずれかの動作により機器を守ります。
○USBで接続されている機器にシャットダウン命令を出す。(対応機器のみ)
or
○USP内のバッテリーが切れるまで、接続機器に電力を供給する。
我が家ではNASやNASNE(似て非なるもの)を運用していますのでUPSは必須です。
実際、過去数回起こった停電からそれらを守ってくれました。
UPSには様々ありますが、比較的安価でレビューもよかったオムロンのBY35Sをいう入門モデルを使っています。
これがつい先日、停電でもないのにピーピーと音を立てるじゃありませんか。
本体前面のパネルを見てみると、どうやら内蔵バッテリーが劣化している模様。
交換サインが出ていました。
交換品を購入すると9000円近くかかります。
ふと思い出したのが、オムロンは内蔵バッテリーの無料交換をしているということ。
そのために購入1ヶ月以内にユーザー登録をしたのでした。
おぼろげな記憶を元に、オムロンのサイトをいろいろと調べてみたところ、以下のことがわかりました。
○購入一ヶ月後までにユーザー登録をしていることが条件。
○UPS本体のソフトウェアが更新してある状態で、継続して交換ランプが点滅しているということ。(ソフトウェアの不具合で、劣化していないのに劣化判定される場合があるとのこと。)
○上記ランプ点滅が「購入後3年以内に発生している」こと。
幸いにして、上記現象が発生したのは2年11ヶ月目のことでした。
オムロンサイトより交換申請をして、明日交換品を発送する旨のメールが来ました。
神対応とはまさにこのことです。
余談ですが、複数NASを運用するのであれば、同一メーカーのものを使うことをおすすめします。
UPSとNASをUSBで接続して設定していたら、停電発生時に自動でNASはシャットダウンします。
長時間の停電が発生しても、UPSの電源供給が絶たれる前に安全にNASがシャットダウンされるということです。
ただし、一度にUPSとUSB接続できるNASは一台までで、ハブなどは使えません。
同一メーカーの製品であれば、NAS一台とUPSは物理的に接続し、停電が発生したらLAN上でシャットダウン命令を他器に出すということができます。
ただし、メーカーが違うとLAN上で情報のやりとりができません。
私は興味本位でQNAP,Synology,ASUSTORの製品を使っているため、自動シャットダウン機能は使えません。
とはいえ、そこまで長時間の停電は発生していないため、最悪の事態は今まで発生していませんが。