今回のレビューは東芝Dynabook RZ82(RX82)です。
タブレットとしても使えますが、デタッチャブル(着脱式)なUltrabookという位置づけです。
PC事業の分社化など何かと紙面を賑わせておりますが、裏を返せば従来の東芝機が買えるのも今のうちかなと思います。
この記事が役に立ちそうなのは以下の方々です。
1)バッテリーの持ちを重視
2)液晶は大きめで綺麗な方がよい
3)仕事だけでなく遊びでも使いたい
4)Officeは必須 キーボードも付属がよい
5)価格は10万円台で
6)購入後のサポートもそこそこ受けたい
対抗馬としてはLenovo Thinkpad x1tablet/DELL NEW XPS12/富士通RHシリーズ/Microsoft Surfaceシリーズでしょうか。
これらのモデルを見送った理由は前記事をご覧ください。
1.本体について
12.5型液晶を搭載し、着脱式のキーボードもついています。
全体的にメタリックな質感で、過度な高級感はないものの、安っぽさは感じません。
前に使っていた富士通QH55/Mなどは、全体的にプラスチッキーで、背面にタイプライターで打ったかのようなモデル名などの刻印があったので見た瞬間「あれ・・・」と思いましたが、今回はそのようなことはありませんでした。
↓参考までに、QH55/Mの背面刻印(一部モザイク処理あり)
本機にはタブレット裏面に型番、定格などが載っています。
本体に近い色で書かれているので目立ちませんが、側面に印刷でもよかったかなと思いました。
キーボードとは物理的に接続し、ロックをかけた上で使いますので、安定感があるのはもちろんのこと、ワイヤレス接続のキーボードのように不安定になることもありません。
キーストロークは1.5mmで浅めですが、キー自体に0.2mmのくぼみがついており、大変打ちやすいです。アキュポイントという、Thinkpadでいうところのトラックポイントのような機能がついており、これが大変使いやすいです。
また、ビジネス用を想定されており、インターフェースも豊富です。
タブレット右側面には『電源ボタン・音量調整ボタン・USB Type-C・microHDMI・MicroSDスロットがついています。
防水ではないためカバーなどはついておらず、アクセスが容易です。タブレット下面に電源ケーブルを挿す所があります。
キーボード左面には、キーボードのロックスイッチ、RGBコネクタ、HDMI(フルサイズ)、右面にはLANポート、USB3.0×2がついています。
2.本体仕様
RX82は市販モデルでスペックは固定、RZ82はカスタマイズ専用モデルでCPU+メモリ、OFFICEの有無の組み合わせが選べます。
フルスペックにすると20万円を超しますので、可能な限り安く抑えるためにCPUはCore m3にしました。
インテル® Core™ m3-6Y30 プロセッサー
900MHz(インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0対応:最大2.20GHz)
私のような詳しくない素人の場合、昔そうだった「CPU周波数が高ければハイスペック」という思い込みが未だにあり、ノーマルで900MHzという周波数が引っかかっていました。(最大2.20GHzまでオーバークロックはされるのですが)
ですが、色々なサイトを見る限り、最近のCPUは単純に周波数だ判断することはできないようです。
RZ82を3日間いじってみて、何をやっても非常にさくさくと動きますし、モッサリするシーンにはまだ遭遇しておりいません。
3Dゲームなどはしませんので、費用対効果を考えれば上位モデルにしなくてよかったなと思います。
今までのところで一番負荷のかかる作業としたら、重めのMKV動画の再生ですが、こちらも全く問題はありませんでした。
初期状態のバックアップをMicroSDに保存しようとしたら異様に時間がかかったので、MicroSDへの書き込みは遅めなのかもしれません。
参考までに。
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CrystalDiskMark 5.1.2 x64 (C) 2007-2016 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
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* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes
Sequential Read (Q= 32,T= 1) : 38.143 MB/s
Sequential Write (Q= 32,T= 1) : 11.272 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 3.977 MB/s [ 970.9 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 1.050 MB/s [ 256.3 IOPS]
Sequential Read (T= 1) : 42.152 MB/s
Sequential Write (T= 1) : 11.535 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 1,T= 1) : 5.143 MB/s [ 1255.6 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 1,T= 1) : 0.981 MB/s [ 239.5 IOPS]
Test : 1024 MiB [E: 76.0% (44.5/58.5 GiB)] (x5) [Interval=5 sec]
Date : 2016/02/25 0:45:50
OS : Windows 10 [10.0 Build 10586] (x64)
本体SSD
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CrystalDiskMark 5.1.2 x64 (C) 2007-2016 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
-----------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes
Sequential Read (Q= 32,T= 1) : 540.996 MB/s
Sequential Write (Q= 32,T= 1) : 152.140 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 216.987 MB/s [ 52975.3 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 136.789 MB/s [ 33395.8 IOPS]
Sequential Read (T= 1) : 440.982 MB/s
Sequential Write (T= 1) : 153.072 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 1,T= 1) : 20.653 MB/s [ 5042.2 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 1,T= 1) : 71.874 MB/s [ 17547.4 IOPS]
Test : 1024 MiB [C: 52.6% (56.9/108.1 GiB)] (x5) [Interval=5 sec]
Date : 2016/02/24 21:21:39
OS : Windows 10 [10.0 Build 10586] (x64)
3.初期設定編
電源を入れたらすぐに使えますが、リカバリーメディアは付属していませんので、初回起動時に作ってしまった方がよいと思います。
外付けのBlu-rayの調子が悪かったので、DVDでメディア作成をしましたが、コンペアも含めて作成に40分~1時間程度かかりました。
早く使いたくてうずうずしていましたが、致し方ないかと思います(笑)
その後、ライフボートイメージバックアップPro11でも全体のバックアップをとり、こちらのデータをMicroSDに保存するようにしてしまったため、バックアップに数時間かかりました。
諸々設定した後に、同様のことを外付けHDDにしてみましたが、あっさり終わりました。
価格コムなどのレビューもほとんどありませんし、ネットでの個人レビューもほとんど見つかりませんでしたので、人気なモデルではないのではないかと思います。
ただ、実際に使ってみて、従来使っていたWindowsタブレットで感じていた不満点がほぼ解消されており(これは製品上の問題というより、初期のWindowsタブレットが抱えていた全般的な使いづらさだったのだと思います)、まだ使い始めて間もないですが、このモデルにして本当によかったと思っています。
別記事に書こうと思いますが、メーカー製PCには余計なソフトがたくさん入っていていやだとのレビューを散見しますし、この機種もその例に漏れないかと思います。
ですが、いらないソフトはアンインストールすればよいだけの話で、プリインストールソフトの中には「これほしかった!」的なソフトも数多くありました。
今回はハードウェア中心のレビューになりましたが、次回はソフトウェア中心にレビューをしていきたいと思います。