いざという時に準備しておきたい防災グッズ
台風12号が近づいているということで、先日は防災グッズの準備を色々としておりました。
その中で、これは役に立つな、と思ったものをいくつか紹介します。
1. モバイルバッテリー
通常のモバイルバッテリーも便利ですが、コンセントをさすことのできるモバイルバッテリーはさらに便利です。
こちらは私が愛用しているmaxellのモバイルバッテリーですが、残念ながらAmazonのレビューはあまり良くないようです(^^;
コンセントをさして使おうと思ったら、写真の右側面に見えるボタンを長押ししないといけないため、もしかしたらその操作を行わず、使えないと嘆いていらっしゃる方も多いのかもしれません。
私がこちらの製品を推す理由は費用面の理由からです。
購入した2016年当時はコンセントをさせるモバイルバッテリーは数万円していたため、1万円程度で購入で購入できる当製品はかなりリーズナブルでした。
ただし、容量はそこまで大きくはないため注意が必要です。
2018年現在、Amazonで検索してみると、コンセントをさすことのできるモバイルバッテリーは比較的安価に手に入るようですので、色々と探してみると良いかと思います。
2. UPS
海外の貨物輸送会社ではなく、無停電電源装置です(笑)
突然の停電で壊れる可能性のある電化製品を使っている方がいらっしゃったら、こちらは用意しておいても良いかもしれません。
停電になったときに、一定時間電源を供給してくれる機器です。
出力波形に正弦波のものと矩形波のものがありますので、購入されるのであれば用途にあったものを調べてください。
PCやNASに利用されるのであれば、正弦波のものをお勧めします。
(矩形波のものでも使える可能性はありますが、正弦波の方が確実です。)
該当の方は、バッテリーを搭載していないパソコンやNAS(ネットワークに接続されたHDD)、HDDを搭載したゲーム機(PS4など)、テレビなどでHDDを利用していらっしゃる方だと思います。
停電が発生した際に機器に不具合が発生する可能性があるため、停電後も電気を供給し続けるUPSの導入を検討しても良いかもしれません。
UPSを製造しているメーカーは複数ありますが、個人的にオムロン社を推します。
私が購入した製品は、3年以内にバッテリーが劣化した際には内蔵バッテリーを無償で交換してくれましたし、製品が国の定めた基準には合致しているものの自社基準に合致していないことが判明したのちには、5年経過した製品でも交換に応じてくれるなど、サポートが大変手厚いからです。
だからと言って、別にオムロン社の製品を購入される必要はありませんが、UPS購入時には気をつけておきたい点があります。
内蔵バッテリーはいつかは劣化して使えなくなりますが、そのときに簡単に捨てることはできません。
購入される際には、内蔵バッテリーの回収サービスが充実している会社の製品を購入されることをお勧めします。
安い無名メーカーの製品を購入すると、後々困ることがあると思います。
3. ナイトライト
単三、単四電池を使用する懐中電灯などももちろんいいですが、USBで充電・給電するナイトライトも大変有用です。
スマホやタブレットの普及でモバイルバッテリーを持っていらっしゃる方も多いと思いますので、この手の製品の給電にも困らないと思います。
以上、意外と便利な防災グッズのまとめでした。
オムロンUPS BYシリーズ交換(2)
先日の記事にも書きましたが、オムロンUPSのBYシリーズが交換対象になっているようです。
これは製品の欠陥によるものではなく、オムロン社内の製品環境基準を超えるPBDE/ポリ臭化ジフェニルエーテルが検出されたというもので、国の基準は超えていないため、人体への影響はないようです。
交換手続きは電話のみで、実際にやってみて15分程度かかるということがわかりました。
参考までに流れを書いておきます。
(1)オムロン社のページに移動
特定の製品番号のモデルが交換対象ですので、確認をします。
ページ末尾に連絡先のフリーダイヤルがありますので、そちらに電話を掛けます。
(2)オペレーターの指示に従う
・型番の確認
・製品番号の確認
・こちらの連絡先(電話番号)を伝える。
・動作確認…UPS本体の電源を入れ、正常動作するかを確認。
・バッテリー交換マークが点灯していないかの確認。
・返送先住所・電話番号を告げる
・注意事項を聞く
以上でほぼ15分程度です。
電話をかけるのは時間にゆとりのある時にして、さらに手元に本体を置いておきましょう。(本体の動作確認があるため、職場からTELなどはしないほうがよさそうです)
電話対応の方はマニュアルに従って進められます。
不必要な説明もあるかもしれませんが、それがフローですので、広い心で聞いて文句を言ったりしないようにしていただけると嬉しいです。
例えば、UPSの電源を切っていると告げていても、UPSに接続してある各種機器を取り外す際にシャットダウンするように、などといった説明が入ります。
このシリーズは、3年以内にバッテリー交換マークが点灯した場合に限り、無償で内蔵バッテリーを好感してもらえるサービスが付帯しています。
幸運にも期限の直前に点灯してくれたので交換をお願いしましたが、その際の対応も大変丁寧で、好感が持てました。
その後、製品に異常があるかもしれない時に電話で問い合わせをしましたが、その際にも大変丁寧な対応をしていただきました。
モデルにもよりますが、オムロン社のUPSは他社製品に比べ多少値が張るかもしれませんが、長い目で見ればそれだけの価値がありますし、初期投資だけでなくランニングコストも考えると他社製品よりも安いのではないかと思います。
オムロンUPS BY35プログラムの案内
UPSの定番モデルといえばBY35ですが、一部個体に製品環境基準を超えたものがあると判明したそうで(健康や製品仕様上の問題はない)、無料交換プログラムが発表されました。
このモデルの良い点は、購入時に登録をすれば、3年経った時点で交換用のバッテリーを送ってもらえる点と、比較的安価で良いUPSが購入できる点だと思います。
私も無料で交換バッテリーをいただいて使っておりましたが、恐らく購入4年後頃から異音がするようになりました。
保証期間も過ぎていたため、そろそろ買い換えるか修理に出すかと考えていたところ、オムロンからメールが来て、本体の個体番号を確認したところ交換対象のモデルという事でした。
皆さんの使っていらっしゃるモデルも案外交換対象モデルかもしれませんので、確認してみたらいかがでしょうか。
iPad Pro+smart keyboardはPCの代用になるか?
少し前になりますが、Windows業界ではAlways Connected PCというコンセプトが提唱されました。
これは、インターネットに常時接続されており、電源を入れたらすぐに使え、バッテリーの持ちも良いPCを指します。
個人的に大変惹かれるコンセプトなのですが、一点気になるのは「いつでもインターネットにつながる」というう点です。
現状、これを叶えることができるとしたら、LTE回線しかありません。
したがって、この手のパソコンを使おうと思ったらモバイル回線の契約をせざるを得ません。
スイッチを入れたらすぐに使えるPCは欲しいのですが、追加の回線料金は払いたくない、という人には、少々難ありなコンセプトなんです。
回線はこちらで用意するので(Wi-FiとかモバイルWi-Fiとか、すぐに起動できる端末は無いかと探していたところ、iPad Proが使えそうだという結論に至りました。
smart keyboardというiPad Pro専用の純正キーボードがありますが、これを使うとiPadをパソコンさながらに使うことができるというんです。
ボーナスも出たということで、思わず衝動買いしてしまったため、本当にパソコンと遜色なく使えるかどうか検証してみました。
結論から言うと、エンターテインメント用途ならば問題ありません。
仕事で使うなら多少のリスクが伴います。
詳しくは、以下の説明をご覧ください。
[エンターテインメント用途]
音楽を聴く、動画を見るなど、iPadのコンセプトを考えれば全く問題なく使えます。
今回使ってみて意外だったのは、NAS上の動画・音楽データをPC以上に快適に再生できます。
NAS上のデータを扱う方法はいくつかあって、一つにDLNA対応ソフトを使うというものがありますが、(DLNA対応の)設定していないと全データを扱うことができません。
当方の環境の場合、DLNA対応エリアと非対応エリアを個人的に設定していますので、こちらでは全てのデータを扱うことはできません。
そこで使ったのがplayerExtremeというアプリです。
驚いたこととに、メディアファイルの再生までにかかる時間が当方のパソコンよりも微妙に早いです。
シーク機能も良好に働きますが(シークバーをスライドして、◯分◯秒のデータを再生させる機能)、ファイルの種類によっては時間がかかる場合があります。(FLVなど)
このアプリを使えば、Chrome CastにNAS上のデータを飛ばすこともできますが、NASメーカー純正アプリよりも滑らかに動作するため、大変オススメです。
全てのファイルに完璧に機能するわけではありませんが、現在使ってみた感触では、八割〜九割型正常に機能するかな、といった感じです。
ブログ投稿に関しても、ブラウザからは問題が発生しても、サービス提供元が出しているアプリを使えばストレスフリーで記事の投稿ができるものもあります。
ただし、自分でサーバーを立てているものなど、複数のアプリを使わなければならないものもありそうです。
[仕事用途]
個人的にはこちらが微妙な感じです。
単に文字が打てれば良いのであれば問題はありませんが、体裁にこだわる方はある程度のリスクは覚悟すべきです。
Microsoftオフィスを使おうと思うと、サブスクリプション形式しか選択できません。
つまり、一度の課金で済む買い切りタイプの契約がないということです。
また、Macではありましたが、他のOSにデータを送った時に文字化けなどの問題が起こる可能性も、少ないながらゼロでは無いと思います。
また、KING SOFTなど五感メーカーの製品などもありますが、こちらは飽くまで互換なので、OSを跨いで使った時に文字化けや不具合などが発生しない確証はありません。
トラブルが発生しても頑張れる人なら良いと思います。
上記理由から、エンターテインメント目的ならば十二分に使えるかと思いますが、シビアな仕事向けでは無い気がします。
プレインストール版オフィスの再インストール
プレインストール版のMicrosoft Officeを使用するには以下の手順を踏みます。
1. オフィスを起動
2. PC本体に同梱されている、初回インストール用のパスコードを入力してアクティベートする
3. OfficeのライセンスとMicrosoftアカウントを紐付けする
その後、何らかの理由でOfficeを再インストールしなければならない場合は、Microsoftアカウントページにアクセスし、再インストール用のインストーラーをダウンロードすることができます。
一見便利な機能ですが、複数のPCを保有している場合にちょっと厄介なことが起こります。
Microsoftアカウントページに表示されるOfficeライセンスがどのPCのものか区別がつきにくいのです。
一番のオススメは、購入時にどのライセンスがどのPCのものかをメモすることですが、それを忘れていた場合は、ライセンスと一緒に表示される「初回インストール日時」が役に立ちます。
同時に購入したPC出ない限り、日付である程度どのパソコンか予測はできるはずですので、それを頼りに再インストールすれば良いです。
以前Microsoftのサポートの方に質問した際には、所有しているOfficeを全てアンインストールし、どのライセンスがどのパソコンかのメモを取りながら再インストールすべき、との助言をいただきましたが、少々面倒なので、上記のやり方を試してみたらうまくいきました。
皆さんも複数のOfficeライセンスを保有されていて、再インストールが必要となった場合は、ぜひ試してみてください。
しももとクリーニングレビュー 〜 オンラインクリーニングの是非
我が家には年代物の羽毛布団が何枚かありますが、適当に布団圧縮袋に入れて放置しておいたら匂いがついてしまいました。
しももとクリーニングというお店が羽毛布団の水洗いをしていらっしゃるという事を知り、申し込んでみることに。
結論から言うと、以前とは比べ物にならないくらいふっくらしたお布団に生まれ変わりました。
枚数が増えるごとにお得になるため、3枚セットでの申し込みをお勧めします。
初回の仕上がりがあまりに素晴らしかったため、クリーニングに出していなかった2枚の羽毛布団も出すことにしたのですが、なんとなく2枚だと料金的にもったいない気がして、毛布クリーニングのオプション(1,058円)をつけて出してみました。
我が家には古い毛布が一枚ありまして、大学に行くときに両親がもたせてくれたもので、かれこれ20年近く経っていますが、愛着があったためずっと使い続けてきました。
しかし、前述の通り管理が悪く、気づかぬうちに何かをこぼしていたらしく、何度洗濯しても落ちない汚れがついていたり、変色しているところがあったりする状態でした。
しももとクリーニング様には大変申し訳なかったのですが、これでダメなら捨てようと思ってお願いしたのですが、良い意味で期待をすっかりと裏切られました。
両面ともどこに汚れがあったかもわからないくらい綺麗になっています。
オプションとはいえ、これで1,058円というのは安すぎです。
羽毛布団がふっくらして帰ってきたのも驚きましたが、この毛布には度肝を抜かれました。
時間はそれなりにかかりますが、季節ごとに使い終わった布団を出すのであれば急ぐことはありませんので、是非使っていただきたいお店です。
Orbiトライバンド ホームWiFiシステム
部屋によってネットの入りが良かったり悪かったりしたため、思い切ってメッシュWi-Fiを使ってみることにしました。
いろいろな機種はありますが、今回は発売後一定の時間が経っており、レビュー数もそこそこあるNETGEAR社のOrbiを試してみました。
ここから先は3部構成でレビューしていきたいと思います。
第一部は総評で、第二部はトラブルシューティングです。
三部は雑談的な内容で、高速インターネットが使えない地域のお住いの方に、光インターネットの代替となるサービスを提案する内容となります。
Orbiのレビューが見たい方は第一部を、Orbiの設定がうまくいかない方は第二部を、ブロードバンドが使えなくて困っていらっしゃる方は第三部をご覧ください。
第一部:総評
Orbiを導入することによって、家中隅々までチェックをした訳ではありませんが、どの部屋でもほぼほぼ安定してWi-Fiが使えるようになりました。
AndroidタブレットでWifi Analyzerを起動させて家中を歩き回ってみた結果、親機か子機の一方かあるいは両方のWi-Fiが、どの部屋でも必要十分な電波強度であることが解りました。
メッシュWi-Fiのいいところは、親機のカバーエリアから子機のカバーエリアに入ると
き、あるいはその逆でも、ネットが途切れることがないという点です。
SSIDもパスワードも一つだけで、Orbiで設定されているものを使うことになります。
(他のルーター同様、本体にSSIDとパスワードの書かれたシールがついていますので、それを使ってネットに繋ぐことになります。他のルーターの下にOrbiをつける場合でも、原則OrbiのSSIDとパスワードを使用します。我が家の場合、少々特殊なネット環境にあるため、Orbi独自のSSIDとパスワードを使うことができることが重要であり、購入前に若干不安だった点でした。)
また、Wifi Analyzerを使うと、最大4つのOrbiネットワークが検出されて、最初は不思議に思っていましたが、親機と子機それぞれが2.4Ghz帯と5Ghz帯を持っているので、4つのネットワークが検出されても不思議はありませんね。
NETGEAR純正ツールを使って調べたところ、無線は基本5Ghz帯に繋がっているようでした。
5Ghz帯は障害物に弱いので、親機と子機のない部屋では若干不利な気もしますが…22.4Ghzで繋いでいるという表示が出たことがないのですが、状況によって切り替わるものでしょうか??
現在の所、基本的には安定して使えていますが、まだ購入後1週間も経過していませんので、安定性についてはもう少し検証が必要かと思います。
後日再度安定性に関するレビューを出したいと思います。
ちなみに、製品の寸法をみてもらうと解りますが、結構大きいので、その点はご覚悟を。
小さいサイズが良ければ、TP-LinkのDeco M5やGoogle Wifiなども良いかもしれません。
最後にまとめです。
[この製品が向いている人]
・Wi-Fiを使いたい部屋が複数あり、部屋(あるいは場所)によって電波が届きにくいところがある。
・部屋によってSSIDが変わるのは面倒で嫌。(エクステンダーの使用に向いていない人)
・ある程度の出費は致し方ないと考えられる人。
[この製品が向いていない人]
・ワンルームにお住まいの方。(そもそもメッシュルーターを使う必要はありません)
・できる限り出費を抑えたい方。(他社製品にもっと安いものはあります。サポートなど、トータルに考えれば、この製品もありかとは思いますが。)
第二部:トラブルシューティング
初期設定をする際に以下のようなトラブルが起こりました。
・同期がなかなか終わらない
・同期中LEDライトの色がどんどん変わって安定しない
・一度電源を切ったら同期が成功しなくなった
・本体のリセットを試したところ、再設定がうまくいかない。
この問題を解決するには、まずは原因の切り分けが必要です。
原因1:設置場所の問題
『親機と子機の間は何メートルまでOK』といったような基準はありません。
親機と子機の間の障害のレベルによって(壁や電波に干渉する機器の有無など)設置可能場所は限られてきます。
設定がうまくいかないのが設置場所の問題なのか、それとも本体に問題があるかを切り分けるため、親機と子機を同じ部屋に置いて設定してみることをお勧めします。
原因2:設定の問題
工場出荷時にはルーターモードで設定されています。
ルーターの下につなげるような場合、本体の管理画面からAPモードに変更する必要があります。(取りあえず初期設定を進め、ブラウザから管理画面に入り、高度な設定からモードを変える)
上記のようにルーターの下にぶら下げるのに、ルーターモードにしてしまうと、回線が不安定になります。
我が家の場合もこれでした。
[モバイルWi-Fi]→無線→[Atermルーターの中継機能]→有線→[Orbi]
という特殊な設定故に発生した問題です。
通常の環境であれば、終端装置からOrbiに直差しでOKです。
原因3:電波干渉
複数のルーターなどを設置しており、電波干渉が起こっているなら、不必要なものを取り除きましょう。
我が家の場合、特殊な環境故、3つの回線を使用しており、それぞれを無線化しているため、電波干渉がかなり起きやすい状況です。
ただ、このような状況は普通であれば発生しません。(何せ、FTTHが実現されていない数少ない場所に住んでいるため、あれやこれややってなんとか快適な環境を構成しています)
原因4:接続機器が多すぎる
環境によりけりですが、装置によって接続できる台数には限りがあります。
我が家の回線の大本はPocket Wifiで、最大接続台数が14台ですが、10台を超えたあたりから接続しようとしてもはじかれたりします。
これをAtermを使って有線化したり、TP-Linkのエクステンダーを使って拡張したりしているのですが、実感としてはそれによって接続可能台数が増えるということはなさそうです。
原因5:手動で初期化している
設定がうまくいかず、本体リセットで初期化をした場合、初回セットアップで設定したIDとパスワードを入力しても設定が進まない場合があります。
その場合はブラウザ上でNETGEARへのログインを一旦スキップして、他の設定を進めることによって問題を解消できる場合があります。
第三部:ネット環境が整っていない方向け雑談
未だにADSLが現役の地域があります。
私が住んでいる場所なんですが(笑)
今まで光ファイバーを使っていたため、引っ越しを機に最速のインターネットがADSLになった時のショックはそれはそれは大きなものでした。
特に我が家にはネットワークに接続することで真価を発揮する機器が大量にあるため、引越し先でブロードバンドが使えなくなったことがわかった瞬間に絶望しました。
現在住んでいるアパートにはケーブルテレビの機材が入っていないため、ケーブルも使うことができません。(とはいえ、ベストエフォートで50Mということで、実測では恐らく数メガしかでないでしょうから、あまり変わりないかもしれませんが)
エリア的にWiMAXも使うことができず、ようやく開通したADSLも不安定な状態(端末からカチカチ音がしてしょっちゅう切れる)で文字通りお手上げ状態でした(^^;
ADSLに関して言えば、不安定になった場合の対応は大別して2つです。
一つはプロバイダーに依頼して回線を調整してもらうというもの。
もう一つは、NTTや電器屋さんに依頼して自宅の設備に異常がないか確認してもらう、というものです。
我が家の場合、異常が起こるたびにプロバイダの調整をしてもらい、1年も経った頃から特にノートラブルで使えるようになりました。
こんな感じで悪戦苦闘している時に発見したのが『Wi-Fiレンタル』です。
1日単位で借りる事ができますが、大抵は1ヶ月単位で借りた方が安いです。
こいつの利点は、個人契約のネットと違って年単位の縛りや違約金がありません。
安いもので月額3000円台から、通常では4000円台で使うことができます。
これらの謳い文句の一つとして「無制限・使い放題」というのがある場合が大半ですが、まずもって「無制限な機種など存在しない」と思っておいて下さい。
約款をよく見ると、必ず抜け道はあります。
たとえば、ネットワーク提供会社の判断により制限をさせていただく場合があります、など。
機種にもよりますが、程度の良い契約で100ギガ~200ギガ程度の使用で制限がかかります。
詐欺じゃないかと怒る方もいらっしゃるかもしれませんし、それはそれで理にかなっていると思います。
ですが、いざスマホのプラン等を見ると、1ヶ月に数ギガしか使えないのに数千円とられることなんてザラです。
また、我が家のようにブロードバンドが使えない環境では救世主のような存在です。
色々とグレーゾーンなこともありますので、詳しくは割愛しますが、現在オススメの機種が304ZTです。
使いすぎると規制される可能性はありますが、一応無制限を謳っていて、最大14台まで接続可能です。(約款によってはもう少し少ない台数のものもあります)
我が家の場合、複数の部屋があるため304ZTの電波1つでは心もとなく、別の機器を使って有線化&再無線化をしています。
具体的には、NEC/Atermの中継機能を使って有線化して、それをLANケーブルでOrbiに繫いで再無線化しています。
Orbiに繋ぐ事によってSSIDが変わりますので、基本304ZTはAtermのみと繋がっている状態です。
二重ルータ状態を回避するためにOrbiはAPモードで設定しています。
Aterm単品での無線化は十分できますが、私のスキルでは中継機能を使って2.4Ghz帯のSSIDを304ZTのSSIDから変えることができず、結果として304ZTとAtermのどちらに繋がっているかわからない状態となっため上記のような設定にしました。
5Ghz帯はAterm独自のSSIDとパスワードで設定できるのですが、2.4Ghz帯はどうもうまくいきませんでした。
ということで、ほぼほぼ無線関係はOrbiで処理させていますが、それでも304ZTの14台の縛りは生きていると思いますので、ネットワーク対応機器が多い我が家ではこれ1台では不便です。(この設定で14台以上接続できない証拠にはなりませんが、やはり10台以上の機器を接続したあたりから、回線が不安定になったり、新規の接続が弾かれたりします)
家族のものも含めてパソコンが数台あり、LAN接続でプリンターに接続しているため、パソコンとプリンターは全て同一のネットワーク上にいなければなりません。
また、NAS(ネットワーク対応HDD)も使っており、NAS上のデータをパソコンやタブレットで使うため、パソコン・タブレット・NASも同一ネットワーク上に置いておかなければなりません。
更にPS4に繋いだNASNEで録画をしており、タブレットなどでの視聴もしていますので、PS4・NASNE・タブレットも同一ネットワーク上にある必要があります。
Chromecastやネットワーク対応TVでタブレットの動画を再生したりもしますので、Chromecast・TV・タブレットも同一ネットワークにおかなければなりません。
気づいていないだけで、実は家にある多くの機器がネットワークに対応しており、それを使うことで利便性がます場合が結構あります。
接続限界の14台なんてあっという間です。
そう考えると、自宅のネットワーク機器をフル活用しようという考え方のもとでは、1台のポケットWiFiでは足りない場合があります。
従って、我が家ではレンタル元を変えて2台のポケットWiFiを運用しています。
(モノによって回線を提供しているプロバイダいーの判断に優先して、貸し出しているレンタル業者の判断で速度制限を実施する場合もあるため、レンタル元は変えています)
普通に考えて「無駄なことをしているな」と言われそうですし、そう言われても反論のしよはありませんが、持っていると案外使えるものです。
例えば、出張や宿直で家を開けることが結構ありますが、その時に出先でも快適にインターネットを使うことができます。
また、この設定では「自宅固定のポケットWiFi」と「持ち運び用のポケットWiFi」という役割で使い分けており、スマホのネット容量が限界に近づいた時にはポケットWiFiで何とかなります。
ということで、我が家はポケットWiFi2台とADSLという3ラインでネットワークを運用しております。
月のネット代はおおよそ1万円程度で、決して安くはありませんが、光インターネットが使えない地域に住んでいることを考えれば、十分に元はとっていると思います。
逆に言えば、光インターネットが使える環境でこの様な契約をするのは無駄以外の何者でもありません。
ポケットWiFiには容量制限と接続台数制限がありますので、それぞれの制限を逸脱しない程度で高速インターネットを使いたい時に活用し、ADSLはそれらの回線に障害が発生した場合のフェイルセーフ、あるいはダウンロードに時間がかかっても良い大容量データのダウンロードに使い、ポケットWiFiの容量制限対策にするという意図があります。
今回紹介した環境は、普通のインターネット環境を有していらっしゃる方にとっては理解しがたいものだと思います。
ですが、自分がブロードバンド難民になった瞬間、どうしようかあれやこれや考えてひねり出した一つの解決策がコレです。
FTTHが進んでいる現代日本において、光ファイバーを使うことのできない、局地的にWiMAXなども利用できない地域はまだまだ存在します。
そういった地域で生活していらっしゃる方が諦めた生活をせずに済むよう、この記事がお役に立てば幸いです。