くまの湯

温泉&デジタルガジェット好きの管理人がお役立ち情報を書いています。

RZ82/T 負荷耐性

SSD上にあれば、比較的重いファイル(数ギガのMKVなど)でもサクサク再生できますし、シークバーを操作して動画中の任意のシーンを再生してもほとんどラグなく再生できます。

ただ、同ファイルがNAS上にあると、Wifi接続のせいもあると思いますが、かくついてあまり実用的ではない印象です。

容量などそこまで大きくないファイルであれば、問題なく再生できます。

回避方法としては、kodiなどDLNA対応ソフトを使うことです。

もちろんNASDLNAに対応している必要がありますが、これならSSD上にあるデータと同じようにサクサク操作できます。

 

動画再生ソフトも色々試してみましたが、Gom playerが一番サクサク動く印象です。

(他にはメディアプレイヤークラシックやVLCを試しました)

動画自体が上記の通りNAS上にあるため、快適さは再生ソフトというよりネットワークにある気もしますが(^^;

複数NASのススメ

RAID1〜でNASを構成する場合、HDDにトラブルが起こった際にデータを復旧できる可能性がありますが(※1)、実際に使用できる容量は本来のディスク容量より少なくなります(※2)。

 ※1)一斉に複数のHDDに障害が発生したり、復旧中に別のHDDに障害が発生した場合は復旧できない場合があります。職場のHDDが以前コレでダメになりました(^^;

※2)RAIDの種類によってディスク容量の半分しか使えない場合があります(RAID1の場合)。

私の場合、『容量>冗長性』なので、常にディスク容量をフルで使うことのできるRAID0で構成するようにしています。

ただし、RAID0だと耐障害性がゼロですので、1台のHDDに障害が起こるだけで全容量分のデータが吹き飛ぶリスクは有ります。

RAID0を使う以上このリスクは付きまとうので、被害を最小限に留めるためには、複数のNASを導入するしかないと思います。(※3)

※3)複数NASを導入するデメリットは電気代と初期投資額の増加だと思います。

現在、ASUSTORとQNAP、そしてSynologyを同時運用していますが、気がついたメリット・デメリットを書いておきたいと思います。

 

1)複数メーカー品を使っていれば、特定メーカーの製品に欠陥や不具合、使いにくさがあっても、それが全体に波及することはない。

別記事でも紹介しましたが、うちのASUSTORはたまにフリーズしたり不安定になったりするので、全部ASUSTORにしなくてよかったなと思いました。

それに、各メーカーとも特色がありますので、いろいろ持っていると楽しいです。

2)複数メーカー品を使っていると、UPS利用時にちょっと困る。

NASの電源をUPSに使って、短時間の停電に対応させるだけならば問題は発生しません。

しかし、USBでNASUPSを接続して、停電時に自動シャットダウンさせたい・・・なんてことをする場合、USB端子が一つしかないので困ったことになりました。

同じメーカー製品なら、その中の一台とUPSをUSB接続して、停電時にはそのNASからネットワーク経由で他のNASにシャットダウン命令を出すことができるものもありますが、メーカーの垣根を超えてその機能を使うことはできないため、これは盲点だったなと思いました。

QNAP VS ASUSTOR ~ 埃の侵入度編

QNAP(TS-221)とASUSTOR(AS-202TE)内のHDDを交換しました。

それぞれ微妙にやり方が違うようですので、マニュアルを熟読した上で交換する事をお勧めします。

 

それはさておき、交換作業をしていて気づきましたが、QNAPとASUSTORだと内部への埃の侵入度が全く違うのです。

QNAPはどうしようかと思うくらいドライブベイに埃がたまっていましたが、ASUSTORは殆ど皆無。

運用年数はQNAPの方が1年長いので、そのせいもあるかもしれませんが。

意外なところでハードウェアの作りの違いが出たなと思いました。

Synology DS216playレビュー(4) マウント編

以前の記事に、「フォルダのマウントはSynology Assistantを使えば良い」と書きましたが、うまくマウントできなかったり、エラーが起こる場合があります。

アスクのサイトに別のやり方が書いてありましたのでご紹介します。

 

たとえば、該当のNASのアドレスが" 192.168.1.* "だとすれば、エクスプローラーのアドレス欄に半角で以下のように記載します。

 

¥¥192.168.1.*

 

そうするとドライブ全体が見えるようになりますので、該当のフォルダで右クリックをし、「ネットワークドライブの割り当て」をクリックすればOKです。

ASUSTORやQNAPでも使える手です。

QNAPサポートの進化

久しぶりにQNAPのサポートを利用する機会がありました。

今までサポート言語は英語と中国語のみであると思っておりましたので、特に何も考えることなく英語で問い合わせをしました。

今回も24時間以内に英語での返信がきましたが、その数時間後になんと日本語での返信がやってきたのです。

嬉しいことに、メール内には「日本語で返信していただいて構いません」とのありがたいお言葉が。

どういう体制を組んでいらっしゃるかはわかりませんが、迅速なサポートのためにとりあえずは英語での返信をしておいて、その間に日本語でのサポートの準備をされたのでしょうか。

 

日本代理店がありますので、もちろんそちらを経由してサポートを受けることもできますが、どうしても返信が来るまで時間がかかります。

それを避けるために英語での問い合わせが有効なわけですが、今回日本語でのサポートが受けられたということで、英語が苦手なユーザーにとってもますます安心してQNAP製品を使うことができるようになったのではないでしょうか。

 

QNAP製のNASは台湾メーカー品の中で初めて手にしたもので、一層の思い入れがあるため、今回の件は大変嬉しく思いました。

Synology DS216playレビュー(2)サポート編 

ノロジーのサポートを利用する機会がありましたので、そちらのレビューをしておきたいと思います。

セットアップ時に勧められる「Synology Account」への登録が済んでいれば、Web管理画面のサポートボタンを押したら、直接Synologyサポートとコンタクトをとることが出来ます。

 

Synologyのサポートには2系統あり、1つは日本の代理店を通じて日本語で問い合わせをする方法、もう1つは上記サポートメニューから英語で直接サポートとコンタクトをとる方法です。

どちらも一長一短ですが、一般的には代理店を通すと返答に時間がかかる事が多いため、私は極力メーカーと直接やりとりをするようにしています。

 

今回のサポートについては、質問後24時間以内に返信があり、それによって問題も解決しました。

今回問い合わせた問題は、セキュリティアドバイザーでセキュリティチェックをすると、異常な警告メッセージが表示されるというものです。

結論から言うと、DSMの欠陥が原因で、DSMアップデートで解消されるものであり、DSMの更新内容にもその旨が書いてあったため、サポートに迷惑をかけることなく、自己解決すべき問題でした(^^;

にもかかわらず大変丁寧に対応して下さったのですが、一点あれっと思ったのは、「本現象はプログラム自体の些細な欠陥が原因」という旨の英語の記載がされていた事でした。

私もそこまで英語に堪能でも無いため、あちらのニュアンスを捉えきってない部分もあろうかと思いますが、「些細じゃねーだろ」と1人突っ込んでしまいました(笑)

 

それはさておき、問題が起こった場合には迅速・丁寧なサポートが受けられそうですので、困ったときもある程度安心なのではないかと思います。

台湾メーカー製NAS全般に言えることですが、最新の情報は本家サイトの英語を見るのが手っ取り早いですので、多少英語がわかって、使える人のほうが何か起こったときにいいのかなと思いました。

Synology DS216playレビュー(3) ファーストインプレッション

 

10月20日現在、パソコン工房が最安値だと思われます。

購入時には正規代理店品を買うようにしましょう。 

(1)組み立て

非常に簡素なマニュアルを見ながら、手探りで組み立てます。

初心者でも十分できるレベルの組み立てですが、ネジでの固定が必要であったり、組み立て途中で基盤が露出するようなところもありますので、壊さないかちょっと怖かったですね。

ここら辺は、ネジなし+HDDを入れるだけで使えるQNAPやASUSTORが初心者向けかなと思いました。(私が持っているモデルの話であって、ねじ止めが必要なモデルは各社にあると思います)

まあ、HDD1基あたり四か所、外ケースの固定に二カ所ねじ止めするだけですので、難しいことは何もありませんが。

ただ、HDDを入れるためにスライドケースを開いた状態で、本体反面のファン部分に力を入れるとポキっと折れそうですので、要注意です。 

 

(2)静音性

プラスチック製本体のせいか、結構HDDのゴリゴリ音がそこそこ漏れます。

(使用しているHDDはWD60EFRXですので、そんなにうるさいHDDではないはずですが)

ただ、ファンの挙動も設定できますし、本体自体がうるさいわけではありませんので、私的には許容範囲内です。

 

(3)機能・性能

 台湾メーカー製らしく、『自由度が高く』『高性能で』『高機能』なNASです。

ファイルサーバ、DLNAメディアサーバとして使うのであれば、QNAP・ASUSTOR・Synologyのどれを選んでも間違いないのかなと思います。

(参考までに、並行して使っているのはQNAP TS-221とASUSTOR AS-202TEです)

同時運用をしていて、上記機能を使う上では「このメーカーが特にいいな」というのは特に感じておらず、どれも満足して使っています。

ただ、DS216playはリアルタイム変換機能を有しており、タブレットにインストールしたDS VIDEOアプリで再生している動画を、Chromecastなどを通じてテレビで見ることができます。

小一時間使ってみましたが、音ズレ・コマ落ちは一切なく、十分に実用レベルだと感じました。

AndroidiOS版ともに動画の再生まで若干のタイムラグがありますが、一度再生が始まればノンストレスで楽しめます。

今までPS4のメディアプレイヤーを使ってNAS内の動画を再生していましたが、こちらの電気代もばかにならないので、タブレット+Chromecastの組み合わせもありかなと思いました。

 

(4)ユーザ・インターフェース

ブラウザベースの管理ツールを使って各種設定を行うことになります。

UIはSynologyもQNAPもASUSTORも似たり寄ったりですが、Synologyのはちょっと使いにくいなと思いました。

似たような機能が一カ所に集約されていたらよいのですが、似て非なる機能が何カ所かにあるものもあったため、「コレやりたいときにどこ見るんだっけ」ということがよくありました。

もうちょっと直観的に操作できるとよいですね。

NAS内にインストールできるアプリの数はQNAPやASUSTORに比べて少なめです。

 

(5)NAS三兄弟を比較

速度

QNAP

Sequential Read (Q= 32,T= 1) : 67.950 MB/s
Sequential Write (Q= 32,T= 1) : 58.596 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 4.686 MB/s [ 1144.0 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 5.004 MB/s [ 1221.7 IOPS]
Sequential Read (T= 1) : 32.090 MB/s
Sequential Write (T= 1) : 53.063 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 1,T= 1) : 3.705 MB/s [ 904.5 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 1,T= 1) : 4.531 MB/s [ 1106.2 IOPS]

 

Synology

Sequential Read (Q= 32,T= 1) : 93.973 MB/s
Sequential Write (Q= 32,T= 1) : 100.427 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 3.643 MB/s [ 889.4 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 14.306 MB/s [ 3492.7 IOPS]
Sequential Read (T= 1) : 91.219 MB/s
Sequential Write (T= 1) : 92.273 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 1,T= 1) : 2.723 MB/s [ 664.8 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 1,T= 1) : 5.884 MB/s [ 1436.5 IOPS]

 

ASUSTOR

Sequential Read (Q= 32,T= 1) : 117.157 MB/s
Sequential Write (Q= 32,T= 1) : 111.754 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 3.319 MB/s [ 810.3 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 16.945 MB/s [ 4137.0 IOPS]
Sequential Read (T= 1) : 97.928 MB/s
Sequential Write (T= 1) : 101.706 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 1,T= 1) : 2.904 MB/s [ 709.0 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 1,T= 1) : 9.540 MB/s [ 2329.1 IOPS]

内蔵HDDは全てWestern Digital REDですが、総容量・空き容量はそれぞれ違いますので、参考程度に。 

 

一番安いASUSTORが一番早いという(^^;

まあ、基本データを置きっぱなしにしているので、転送速度の差はそこまで気になりません。

どれも機能的には標準以上のものがありますので、どれを選んでも後悔は無いと思います。

ただ、DS216playは組み立てにネジがいるのと、簡素すぎるマニュアルのために、NAS初心者が初めて手にする機体としてはハードルがやや高めな気がします。

ただ、ハードウェア変換機能は思いのほか使えましたので、当分はタブレット+chromeで動画を見ようかと思います。

また、本体もプラスチッキーで、QNAPのような重厚感とは程遠いです。

ASUSTORはコストパフォーマンスに優れていますが、長時間運用やHDMI使用で不安定になる(突然フリーズしたり、電源が切れなくなったり、またHDMI出力をすると音ズレ率高し)傾向があります。

QNAPは割高ですが本体の作りもしっかりしていますので、初心者にはお勧めかと思います。

どれも一長一短ありますので、自分の用途を精査したうえでお好きなメーカー・モデルを選んでもらえたらよいかと思います。