Synology DiskStation DS216play クアッドコアGPU内蔵デュアルコアCPU搭載高機能j2ベイNASキット CS5997 DS216play
- 出版社/メーカー: Synology
- 発売日: 2015/10/15
- メディア: Personal Computers
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10月20日現在、パソコン工房が最安値だと思われます。
購入時には正規代理店品を買うようにしましょう。
(1)組み立て
非常に簡素なマニュアルを見ながら、手探りで組み立てます。
初心者でも十分できるレベルの組み立てですが、ネジでの固定が必要であったり、組み立て途中で基盤が露出するようなところもありますので、壊さないかちょっと怖かったですね。
ここら辺は、ネジなし+HDDを入れるだけで使えるQNAPやASUSTORが初心者向けかなと思いました。(私が持っているモデルの話であって、ねじ止めが必要なモデルは各社にあると思います)
まあ、HDD1基あたり四か所、外ケースの固定に二カ所ねじ止めするだけですので、難しいことは何もありませんが。
ただ、HDDを入れるためにスライドケースを開いた状態で、本体反面のファン部分に力を入れるとポキっと折れそうですので、要注意です。
(2)静音性
プラスチック製本体のせいか、結構HDDのゴリゴリ音がそこそこ漏れます。
(使用しているHDDはWD60EFRXですので、そんなにうるさいHDDではないはずですが)
ただ、ファンの挙動も設定できますし、本体自体がうるさいわけではありませんので、私的には許容範囲内です。
(3)機能・性能
台湾メーカー製らしく、『自由度が高く』『高性能で』『高機能』なNASです。
ファイルサーバ、DLNAメディアサーバとして使うのであれば、QNAP・ASUSTOR・Synologyのどれを選んでも間違いないのかなと思います。
(参考までに、並行して使っているのはQNAP TS-221とASUSTOR AS-202TEです)
同時運用をしていて、上記機能を使う上では「このメーカーが特にいいな」というのは特に感じておらず、どれも満足して使っています。
ただ、DS216playはリアルタイム変換機能を有しており、タブレットにインストールしたDS VIDEOアプリで再生している動画を、Chromecastなどを通じてテレビで見ることができます。
小一時間使ってみましたが、音ズレ・コマ落ちは一切なく、十分に実用レベルだと感じました。
Android、iOS版ともに動画の再生まで若干のタイムラグがありますが、一度再生が始まればノンストレスで楽しめます。
今までPS4のメディアプレイヤーを使ってNAS内の動画を再生していましたが、こちらの電気代もばかにならないので、タブレット+Chromecastの組み合わせもありかなと思いました。
(4)ユーザ・インターフェース
ブラウザベースの管理ツールを使って各種設定を行うことになります。
UIはSynologyもQNAPもASUSTORも似たり寄ったりですが、Synologyのはちょっと使いにくいなと思いました。
似たような機能が一カ所に集約されていたらよいのですが、似て非なる機能が何カ所かにあるものもあったため、「コレやりたいときにどこ見るんだっけ」ということがよくありました。
もうちょっと直観的に操作できるとよいですね。
NAS内にインストールできるアプリの数はQNAPやASUSTORに比べて少なめです。
(5)NAS三兄弟を比較
速度
QNAP
Sequential Read (Q= 32,T= 1) : 67.950 MB/s
Sequential Write (Q= 32,T= 1) : 58.596 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 4.686 MB/s [ 1144.0 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 5.004 MB/s [ 1221.7 IOPS]
Sequential Read (T= 1) : 32.090 MB/s
Sequential Write (T= 1) : 53.063 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 1,T= 1) : 3.705 MB/s [ 904.5 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 1,T= 1) : 4.531 MB/s [ 1106.2 IOPS]
Synology
Sequential Read (Q= 32,T= 1) : 93.973 MB/s
Sequential Write (Q= 32,T= 1) : 100.427 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 3.643 MB/s [ 889.4 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 14.306 MB/s [ 3492.7 IOPS]
Sequential Read (T= 1) : 91.219 MB/s
Sequential Write (T= 1) : 92.273 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 1,T= 1) : 2.723 MB/s [ 664.8 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 1,T= 1) : 5.884 MB/s [ 1436.5 IOPS]
ASUSTOR
Sequential Read (Q= 32,T= 1) : 117.157 MB/s
Sequential Write (Q= 32,T= 1) : 111.754 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 3.319 MB/s [ 810.3 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 16.945 MB/s [ 4137.0 IOPS]
Sequential Read (T= 1) : 97.928 MB/s
Sequential Write (T= 1) : 101.706 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 1,T= 1) : 2.904 MB/s [ 709.0 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 1,T= 1) : 9.540 MB/s [ 2329.1 IOPS]
内蔵HDDは全てWestern Digital REDですが、総容量・空き容量はそれぞれ違いますので、参考程度に。
一番安いASUSTORが一番早いという(^^;
まあ、基本データを置きっぱなしにしているので、転送速度の差はそこまで気になりません。
どれも機能的には標準以上のものがありますので、どれを選んでも後悔は無いと思います。
ただ、DS216playは組み立てにネジがいるのと、簡素すぎるマニュアルのために、NAS初心者が初めて手にする機体としてはハードルがやや高めな気がします。
ただ、ハードウェア変換機能は思いのほか使えましたので、当分はタブレット+chromeで動画を見ようかと思います。
また、本体もプラスチッキーで、QNAPのような重厚感とは程遠いです。
ASUSTORはコストパフォーマンスに優れていますが、長時間運用やHDMI使用で不安定になる(突然フリーズしたり、電源が切れなくなったり、またHDMI出力をすると音ズレ率高し)傾向があります。
QNAPは割高ですが本体の作りもしっかりしていますので、初心者にはお勧めかと思います。
どれも一長一短ありますので、自分の用途を精査したうえでお好きなメーカー・モデルを選んでもらえたらよいかと思います。