大手のNAS用HDDといえばWesternDigitalのREDシリーズとSeagate製のNAS HDDがあります。
現在QNAPとASUSTORの2ベイNASを一台ずつ使っており、内蔵HDDは全てWD RED。
Seagateでも良いのですが、数年前にあったファームウェア不具合の印象が強すぎて、未だに手を出せずにいます。
ともあれ、REDシリーズの魅力はNAS専用設計と3年保証。
という事で、昨年夏に購入したWD REDのレビューをしてみたいと思います。
1.静音性について
QNAPとASUSTORの両方で推奨ドライブに指定されていますので、安心して使う事が出来ます。
昨年夏に買ったモデルに関しては、動作音は極めて静かです。
つい最近ASUSTOR用に買い増しましたが、こちらはアクセス時の音がちょっとうるさいように感じます。(…が、HDDの問題かHDDケースの問題かの切り分けは出来ていません)
2.耐久性について
たまたまQNAPの管理画面をいじっていると、HDDの健全性に問題がある旨のメッセージが出てきたので、調べてみました。
現在RAID0で運用していますが、片方のHDDでS.M.A.R.Tエラーが出ていました。
HDDに関して言えば、どのモデルであっても突然死はあり得るパーツですので、今回の件だけで耐久性云々は言えない気がします。
4.サポート及び3年保証について
今件に関してQNAPとWD双方に問い合わせてみました。
【QNAPのサポート】
不良ブロックスキャンを欠けて状況が変わらなければHDDの故障。
HDDの交換を行って下さい。
【WDのサポート】
純正ツール(Windows Data Lifeguard Diagnostics)を使って不良の有無をチェックしてほしい。
QNAPの管理画面から不良ブロックスキャンをするも、S.M.A.R.Tエラーは消えず。
念のためS.M.A.R.T関連の詳細スキャンをかけてみるも、やはり異常ありとのこと。
仕方なく、WD純正ツールで検査をしようとしますが、ここでトラブル発生。
NAS用HDDにも関わらず、LAN接続しているHDDのエラーチェックは行えないとのこと。
NAS用なのに…と思いつつサポートにその旨を伝えると、手持ちのWindows PCにつないでチェックをしてほしいとの返答でした。
う~む…飽くまでNAS用に買っているわけで、外付けのケースはあっても、内蔵HDDを「はい、そうですか」とPCに繋げる環境にいる人は多くない気がしますが(^^;
とりあえずLogitecのリムーバブルHDDケースがあったので、こちらに入れて検査をするも、ケース自体がテラサイズの大容量に対応していないようでうまくいかず。
幸いうちのデスクトップPCはHDDの増設が非常に簡単なモデルだったため、そちらに入れて検査してみるも、問題なしとの結果でした。
(WD推奨のWRITE ZEROS検査をかけるとHDDが初期化されますので、くれぐれもご注意下さい。WDサポートからはその旨の指摘はありませんでした)
この結果をWDに伝えると、HDDが突然稼働しなくなる可能性もあるので、今回は交換対応をさせていただきたいがいかがか、との返信が来ました。
ただし、ここからが面倒です。
購入後1年が過ぎた製品は、購入者が直接マレーシアの工場に送付しないといけません。
その際、帯電防止袋に商品を入れ、緩衝材も入れないといけません。
購入時の袋をとっていれば良いですが、帯電防止袋って田舎にいるとそうそう手に入らないので困りますよね(^^;
送料は日本→マレーシアは購入者負担、マレーシア→日本はWD負担。
そして送られてくるHDDは再生品だそうです。
色々考えた結果、RAID0用に2台HDDを買い増した上で故障機をWDに送り、帰ってくる再生品はデータバックアップ用のHDDにする事にしました。
これからマレーシアの工場に送る予定ですが、海外に荷物を発送するのは初めてなので、大変不安です。
3年保証目当てで買われる方も多いと思いますが、割合敷居が高いことがわかりましたので、少々高くついてもサポートなどが手厚いお店での購入をお勧めします。
(今回Amazonでの購入だったため、WDとの連絡は全て自分で行いましたが、どこか別のお店を通して購入すれば、そのお店のサポート経由で修理に出せるかもしれません)
ちなみに、買いましたHDDもWD REDですが、延長保証のつけられるお店で購入しました。
そうすれば、少なくとも故障時にそのお店を介して修理に出せそうな気がしたもので…
交換が完了したら、また続報を書きたいと思います。