Dynabook F8レビュー
久しぶりにノートパソコンを買い換えました。
この記事は『購入前に色々と検討したこと』、『Dynabookにした決め手』、そして『製品レビュー』の3点をお伝えしたいと思います。
1.用途&求める性能
・メインは仕事用、でもプライベートでも使えるようある程度のスペックは欲しい。・動画観賞用にタブレットモードやテントモードが使えるとなお良い。(セパレート型かコンバーチブル型のいずれか)
・必須ではないが、ゲームができればなお良い。
・サイズは15.6インチ以上。
・軽ければ軽い方が良い。
・予算は15万円程度
この条件でまず検討したのはLG gramでした。(コンバーチブルorセパレート型ではないですが。)
ただ、手の届く価格帯のものは旧モデルでややスペックが不足する印象があったのと、初期不良&故障時のレビューを見るとちょっと不安になったこと、そしてディスプレイがグレアだったこと(保護フィルムをつければ何とでもなりますが)から見送り。
その後ゲーミングPCの方に心を持って行かれましたが(笑)実際に店頭で触ってみて、機種によって発熱が激しいということ、騒音もけっこうするということから見送りました。
そんな時にふと見つけたのがDynabookでした。
東芝の手を離れてシャープ傘下になったことが吉と出るか凶と出るか・・・不安はありましたが、変化はチャンスと捉えて、Dynabook側も凄いものを出してくるのではないかと期待してみることにしました(笑)
2.Dynabook F8レビュー
今回レビューをするのはP1F8PPBS(Core i7 / 16G / Iris Xe)です。
まずは各項目からレビューをしていきたいと思います。
[1]処理速度・グラフィック性能
処理速度 :★★★★★
グラフィック性能:★★★★☆
オフィスソフトを使う、インターネットをする、動画や音楽を鑑賞するなどといった通常の用途で困ることはまずないでしょう。
何をしてもサクサク動いてくれますが、逆にこれらの用途に限定されるならオーバースペックとも言えるため、もっと安いモデルを検討しても良いと思います。
実際に使ってみて感動したのは、RAW現像ソフトや各種レタッチソフトがかなり快適に動くという点です。
これまで使っていたノートPCでは快適に動かなかったLUMINAR AI、Lightroom、Sharpen AI*がサクサク動きます。
普段使いしているデスクトップPC(Core i7-5820K/16G RAM / GeForce GTX960 2GB)と遜色ない使い勝手です。
*Sharpen AIとはボケやブレのある写真をAIが補正してくれるソフトです。そこそこのマシンスペックが必要になります。
別の記事にしていますが、まさかノートではできないだろう、と思っていた3Dゲームなどもそこそこ快適に動きます。
グラフィック設定を低~中にしないといけない場合が大半だとは思いますが、普通にプレイできるだけで御の字です。
PCゲームは殆どsteamで購入しているため、無料でクラウドセーブ機能が使えます。
家ではデスクトップで、帰省中や出先ではノートで・・・というのがシームレスにできます。
[2]画面
画面 :★★★★☆
仕事で使うことが多いため、光沢液晶よりも目の負担が少ないノングレアモデルを選びました。
購入時はかなり明るい設定になっていてまぶしかったので、[Fn+F2]で明度を下げました。
人によって感じ方は違うと思いますが、こちらのモデルはノングレアだからといって画質が悪いとは思いません。
私的には十分満足しています。
一応液晶保護フィルムも貼ってみました。
ノンフィラータイプは良いですね。
貼り付けた後のギラツキがなく、特に画質が変化した風にも感じませんでした。
ただ、ベゼルが狭いタイプの液晶のため、貼るのに少々苦戦*しました。
*通常の貼り付け方は次の通りです。液晶の埃をおとしたら保護フィルムの位置合わせをします。貼りたい位置にあわせたらPC本体と保護フィルムをセロテープで固定して、液晶面の保護シートをはがしながら貼り付けます。実際やってみたところ、F8はスリムベゼルタイプのため、液晶本体よりも保護シートの方が大きく(実際の保護フィルム自体のサイズはぴったりですが)、セロテープでの固定ができませんでした。結局カメラの切り込みのところで位置合わせをしながら何とか貼り付けました。
[3]静音性
静音性 :★★★~★★★☆
パワーのあるCPUを積んでいますので、冷却のための様々な仕掛けがなされています。
本体背面とヒンジ部分に吸気口があり、ファンも搭載していますので、どうしてもファン音は聞こえてきます。
必ずしも高負荷時にファンが回る・・・というわけでもないようで、ネットをしている最中に突然回り始めることもあります。
音が大きいか小さいかはかなり主観によるところがありますが、個人的には大きすぎず小さすぎず・・・といった感じでしょうか。
ただ、音の傾向が高音に寄っているため、人によっては気になるかもしれませんね。
仕事で富士通の国産モデル(法人用)をつかっていますが、こちらよりもファン音はやや控えめな感じがします。
静音性を優先するのであれば、スペックはある程度犠牲にしてファンレスモデルを選んだ方が良いかと思います。
[4]電源
電源関係 :★★★★
電源に繋いで使うことが多いため、バッテリー性能については今回触れずにおきたいと思います。
本体左にType-Cコネクタが2つあり、こちらに電源ケーブルを挿すことで給電・充電ができます。
65WのPDに対応しているため、対応したUSB充電器を使えば給電と充電ができます。
65Wに満たなくても使える場合はありますが、フルパフォーマンスを引き出すには充電器もケーブルも65W対応のものを用意しましょう。
私は以下の2点を使っています。
窒化ガリウム採用モデルにしようかとも思いましたが、サイズが小さい分放熱が難しいのか、レビューに「熱くなる」というのが散見されたので見送りました。
[5]音質
音質 :★★★★
スピーカーは全部で4カ所に配置されています。
ファンクションキーとヒンジの間のスペースに2個、それから本体背面の手前側に2個。
このお陰で広がりのある良い音を楽しむことができます。
ただ、音楽や映画を鑑賞する際のスピーカーを思い浮かべてもらうと良いですが、高音質を実現するにはどうしても一定以上の大きさが必要となります。
ノートパソコンの場合、そういったスピーカーユニットを入れるスペースが限られているため、万人が納得する高音質を実現するのはなかなか難しいと思います。
それでも、このモデルのスピーカーはかなり健闘していると思います。
スペック表からは解らないことですが、パソコンの置き方によって音の響き方がかなり変わってきます。
通常の置き方、テントモード、タブレットモードなど、様々なスタイルが魅力の当機ですが、モードを変えるとスピーカーの位置も変わるので、音の聞こえ方が違ってきます。
それが良いとも悪いとも言えませんが、必ずしも全てのスタイルの音が気に入るとは限らないかな、とも思います。
私は家で使う際にはBluetoothスピーカーを使うようにしています。
[6]キーボード・トラックパッド・タッチペン
キーボード :★★★★
トラックパッド :★★★
タッチペン :★★★☆
軽めの打鍵間ですが、適度な反発とクリック感があり打ちやすいと思います。
トラックパッドは左寄りで、打っていてついつい触れてしまうことがあります。テンキーを除いたキーボード部分の中央に来るように配置されていますが、テンキーを含めた中央部分でも良かったかなと思いました。
タッチペンが付属しており、アップルペンシルなどと比べたら遅延はあるものの、さほど支障を感じるレベルでもありません。
パームリジェクションが働いているのか、掌には反応せずペン先のみに反応するのは助かります。
3.総括
前述のファンの音は想定外でしたが、それ以外はほぼ満足しています。
Dynabookは延長保証も大変充実していますので、購入される際に検討されても良いかと思います。
(Dynabookオンラインストア以外で購入しても加入できます。補償額の上限や年ごとに保証限度額が減ったりもしないようですが、加入の際には必ず確認してください。)
ノート一台である程度済ませたいなら、こちらを検討されても良いと思います。
処理速度 :★★★★★
グラフィック性能:★★★★☆
画面 :★★★★☆
静音性 :★★★☆
電源関係 :★★★★
音質 :★★★★
キーボード :★★★★
トラックパッド :★★★
タッチペン :★★★☆
総合 :★★★★★
第11世代Core i7搭載ノートPCのゲーム性能レビュー
0.ハイスペックノートPCでゲームはできる??
今回の記事では『第11世代Core i7』と『Iris Xe』の組み合わせのノートPCでどの程度ゲームができるかの検証です。
ゲームに主軸を置くならゲーミングノートですが、発熱や動作音などが気になるということ、どちらかと言えば仕事で使うことが多そうだったので、グラボなしでCPU内蔵GPUを使うタイプのPCにしてみました。
今回検証に使ったのはDynabook F8の上位モデルですが、同じ組み合わせのマシンならほぼ同じ結果が期待できるのではないかと思います。
AmazonではDynabookの取り扱いがほぼなさそうなので、購入を検討されるならDynabook公式(cocoroメンバー加入済みなら値引きあり)と楽天(クーポン&ポイントバックを勘案して)で安い方を購入されるとよいと思います。
※楽天の場合、ショップによっては5000円オフクーポン&と25000円~30000円キャッシュバックが併用できる場合があり、実質150000円程度で手に入ることがあります。それでも高いですが、スペックを考えれば十分お買い得ではないかと考えます。
それでは、マイナーなゲームが中心ですが検証していきましょう。
1.クロノトリガー【STEAM版】
元がSFCですのでどんなパソコンでもプレイできる可能性が高いですが、実際にやってみてあまり高解像度なディスプレイでやるものではないなと思いました。
絵の荒さが相当目立つ上に、その状態で背景やキャラクターが動くので目がチカチカして2D酔いしそうになります。
HDMI出力でテレビと繋いでプレイすることをおすすめします。
2.A plague tale - innocence
steam版がリリースされたのが2019年。
そこまで新しいゲームではないものの、グラフィックも作り込んであり、以前使っていたノートパソコンではプレイできませんでした。
Dynabookでは『グラフィック設定:中』でほぼ快適&安定して動作。
『高』にするとコマ落ちしてプレイに支障が出ます。
これぐらいのグラフィックのゲームがノートパソコンでできるのは凄いです。
steam上の最低スペック:
OS: Windows 7/8/10 (64 bits)
プロセッサー: Intel Core i3-2120 (3.3 GHz)/AMD FX-4100 X4 (3.6 GHz)
メモリー: 8 GB RAM
グラフィック: 2 GB, GeForce GTX 660/Radeon HD 7870steam上の推奨スペック
OS: Windows 7/8/10 (64 bits)
プロセッサー: Intel Core i5-4690 (3.5 GHz)/AMD FX-8300 (3.3 GHz)
メモリー: 16 GB RAM
グラフィック: 4 GB, GeForce GTX 970/Radeon RX 480
3. 還願 ~ devotion ~
台湾のゲーム会社『赤燭遊戯』が開発・販売しているホラーゲームです。
同社の代表作として知られているのは『返校』でしょうか。
SWITCHなどでもプレイできますし、Netflixでオリジナルドラマ化されたり、全国の一部劇場で今夏映画版も公開されています。
『還願 ~ devotion ~』ですが、2019年に発売された後、政治的な理由から大手プラットフォームでの販売が全て停止し、2年後の今年公式サイト上での販売が再開されたものです。
グラフィックが非常に作り込まれており、日常使いのデスクトップパソコン(Win10/Core i7-5820K / GeForce GTX960 /16G RAM)で正常動作しなかったため、まさか動かないだろうと思ってインストールしてみたらきちんと動きました。(古いパソコンだったので、そのせいもあるかと思います。)
『グラフィック設定:高』はさすがに無理で、『中』でちょっともっさりするもののギリギリ動きます。
『低』ではそこそこ快適に動きますが、一部テクスチャが省略されるなど、想定されたグラフィックにならないのでおすすめしません。
オープニングしかプレイしていませんので、さらに進めていったら動作不良など起こるかもしれませんが、正直起動したのが驚きです。
公式上の最小スペック:
OS: Windows 10 64-bit
Processor: Intel Core i3 (3.4 GHz) / AMD A8-7600 (3.1 GHz)
Memory: 4 GB RAM
Graphics: NVIDIA GeForce 660 / AMD R9 270
DirectX: Version 11
Storage: 8 GB available space公式上の推奨スペック:
OS: Windows 10 64-bit
Processor: Intel Core i5
Memory: 8 GB RAM
Graphics: NVIDIA GeForce GTX 960
DirectX: Version 11
Storage: 8 GB available space
4. FF10 / FF12
PC本体の電源設定を『ハイパフォーマンス』にすると動きますが、突然落ちたりフリーズしたりします。
こちらはちょっと無理かも。
steam上の最低スペック:
プロセッサー: 2GHz Dual Core CPU
メモリー: 1 GB RAM
グラフィック: NVIDIA Geforce 9600GT VRAM 512MB or later / ATI Radeon HD 2600XT VRAM 512MB or later
サウンドカード: DirectX Compatible Sound Card
steam上の推奨スペック:
プロセッサー: 2.4GHz quad-core CPU
メモリー: 2 GB RAM
グラフィック: NVIDIA Geforce GTX 450 / AMD Radeon HD 5750 with 512MB
サウンドカード: DirectX Compatible Sound Card
steam上の最低スペック:
OS: Windows 7-64bit or later
プロセッサー: Pentium G3260 @ 3.0GHz (2 cores)
メモリー: 4 GB RAM
グラフィック: NVIDIA® GeForce® GTX 660 or AMD equivalent w/ 2GB VRAM
DirectX: Version 11
サウンドカード: DirectX Compatible Sound Cardsteam上の推奨スペック:
OS: Windows 7-64bit or later
プロセッサー: Intel® Core™ i5-4460 @ 3.2GHz (4 cores)
メモリー: 8 GB RAM
グラフィック: NVIDIA® GeForce® GTX 980 or AMD equivalent w/ 4GB VRAM
DirectX: Version 11
サウンドカード: DirectX Compatible Sound Card
5.Quantum Break
日本での知名度こそさほど高くはありませんが、『マックス・ペイン』シリーズや『アラン・ウェイク』など、非常に丁寧に作り込まれたアドベンチャーゲームで定評のディベロッパー"Remedy Entertainment"の作品です。
2016年リリースと古いゲームですが、ゴリゴリの3Dなのでまさか動くとは思いませんでしたが、設定によっては普通にプレイできます。
『グラフィック設定:高』はさすがに重すぎて現実的ではないかな。
『中』でも若干もたつきますが、なんとかプレイできるかなといった感じ。
『低』だとそこそこ動きますが、特にキャラクターのグラフィックが若干簡素化されるので、できれば『中』でプレイしたいところ。
ただ、ノートパソコンでこれが動くなんてすごいなと思いました。
steam上の最小スペック:
OS: Windows 7 - 64 bit
プロセッサー: Intel Core i5-4460, 2.70GHz or AMD FX-6300
メモリー: 8 GB RAM
グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 760 or AMD Radeon R7 260x
DirectX: Version 11steam上の推奨スペック:
OS: Windows 10 - 64 bit
プロセッサー: Intel Core i5 4690, 3.9GHz or AMD equivalent
メモリー: 16 GB RAM
グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 970 or AMD Radeon R9 390
DirectX: Version 11
6.AIソムニウム
※PS4やSWITCHでも販売されていますが、グロテスクな描写がありますので、苦手な方はご覧にならないでください。このゲーム自体は好きですが、そこら辺は私も苦手です(^^;
トゥーンレンダリングのようなアニメーションや3Dが随所に使われているため、低スペックのPCだとカクカクになってしまいます。
今回は『画質設定:Fantastic(最上)』でも通常通りにプレイできました。
steam上の最低スペック:
OS: 64-bit Windows 7
プロセッサー: Intel Core i7-3770 @ 3.40 GHz or better
メモリー: 4 GB RAM
グラフィック: NVIDIA@ GeForce@ GTX 460 or better
DirectX: Version 11
ストレージ: 20 GB 利用可能
サウンドカード: DirectX compatible soundcard or onboard chipset
追記事項: 2 GB VRAM
7.Alan Wake
前述Quantum Breakを製作した会社のホラーADVです。
古いゲームですがフル3Dなので、やはり動かないだろうと思ってやってみたら普通にプレイできました。
下記スペック表を見てみると「なるほど、これなら動くか」といった感じですが、この程度のスペックでこのゲームが動くのは凄いですね。
steam上の最小スペック:
OS: Windows XP SP2
Processor: Dual Core 2GHz Intel or 2.8GHz AMD
Memory: 2 GB RAM
Graphics: DirectX 10 compatible with 512MB RAM
DirectX®: 9.0c
Sound: DirectX 9.0c compatiblesteam上の推奨スペック
OS: Windows 7
Processor: Quad Core 2.66GHz Intel or 3.2GHz AMD
Memory: 4 GB RAM
Graphics: DirectX 10 compatible or later with 1GB RAM
DirectX®: 10
Sound: DirectX 9.0c compatible
ということで最新タイトルはほぼなくて申し訳ありませんが、『ノートPCでも意外とできるじゃん!』って感じです。
ゲーミングPCに比べて発熱と騒音は抑えめかと思いますので、プライベートでも仕事でも使いたい、という用途であればコストパフォーマンスに優れたモデルではないかと思います。
ブレインスリープピロー
『枕難民』なんて言葉がありますが、たぶん私もコレです(笑)
目が覚めた時に首や肩が固まっていて、場合によっては頭が痛くなってしまうこともあります。
原因の一つに枕があるというのは何となく解っているのですが、自分にピッタリ合う枕ってなかなか見つかりません。
昨年末もセールで某低反発枕を買ったのですが、思ったほど身体にフィットせず……ついに何年も前からずっと気になっていた『ブレインスリープピロー』を買ってしまいました。
ついに、と書きましたが、この枕とにかく高いんです(汗)
ネット上にはインフルエンサーの商品レビューはたくさんありますが、私のような一般人の感想はあまりないように思いますので、購入1週間目のレビューをしてみたいと思います。
【1】到着1日目の感想
見た目こそ斬新ですが、寝心地はほかの枕と大差なく、『少し固めな枕かな』といった感じです。
言葉で説明するよりも写真を見てもらった方がよいですが、糸状の特殊素材が複雑に絡まりあい、適度な隙間のある立体構造を作っています。
そのため、頭を動かすと素材のこすれる音がします。(動かない限り音はしません)
【2】一晩使ってみた感想
首や肩の痛みは出ませんでしたが、値段ほどの価値が本当にあるのだろうか…とちょっと思ってしまいました。
高い買い物だけに、やはり『感動』を期待してしまいます(汗)
【3】2日目~7日目の変化
初日には固く感じた素材ですが、触感が少しずつ変化している感じがします。
特に、実際に頭を載せる真ん中の部分が柔らかくなってきました。
縦方向に関しては三層構造になっており、下→真ん中→上の順で少しずつ柔らかくなるよう、異なる素材使われています。
横方向に関しては、上部真ん中が一番柔らかい素材で、端に向かうにつれて固めな素材になっています。
中央部分に柔らかめな素材が使っているため、使うたびに少しずつ形が変わって頭にフィットしていくわけですね。
実際、中央部分は頭の形にほんの少しだけへこんできました。
【4】1週間目の感想
1週間で寝心地がだいぶん変わってきました。
まだ感動の域には達していませんが、寝ているときも起きてからも、枕由来の不快感はかなり減りました。
また、空気の層が織り込んであることで通気性がよく、低反発枕などで起こる『蒸れ』がかなり軽減されます。
値段が値段なだけに手放しでお薦めはしませんが、枕難民の方の選択肢の一つに試してみるのはありかと思います。
今後、もうしばらく使ってみてからセカンドレビューを載せてみたいと思います。
17.3インチでオススメなモバイルモニター
コロナ禍でリモートワークをしていらっしゃる方も多いと思います。
そんな時に意外と便利なのがモバイルディスプレイ。
必要な時に必要な場所で使えるちょうど良い相棒です。
15.6インチまでのサイズならラインナップも様々ありますが、それより大きいサイズのものはなかなか見つかりません。
あったとしても、聞いたことのないメーカーのものばかり。
孤高の存在としてASUS社のROG STRIX XG17AHPEという選択肢もありますが、7万円を超える価格はなかなか手が出ません。
そこでたまたま見つけたのがWINTEN社の17.3インチディスプレイです。
WINTEN社製 WT-173SF-BK
もちろんMade in 某国製品ですが、日本の会社がサポートをしているため、ある程度信頼できるのではないかと買ってみました。
今回は17.3インチのモバイルディスプレイを探していらっしゃる方に、WINTEN社WT-173SF-BKがオススメできるかどうかのレビュー記事となります。
(1)セッティングに関する注意事項
このモデルに限らず、モバイルディスプレイは【比較的相性問題が発生しやすい製品である】、ということを念頭においておいた方がよいです。
パソコンやゲーム機など本体との相性もありますし、接続ケーブルやHDMIセレクタとの相性もあります。
問題が発生した際には純正ケーブルを使用し、それで何も起こらなければ自前で用意したケーブル等に問題がある、と判断したほうがよいでしょう。
我が家の従来の環境
UNIQ社製モバイルディスプレイ(15.6inch 給電=TypeC)→miniHDMIケーブル(社外品)→HDMI延長ケーブル(社外品)→HDMIセレクタ(ACケーブルで給電)→PC
※これだけ色々かませてきちんと映るので、UNIQ社製モニターは優秀だと思います。経験上、モバイルディスプレイはHDMIセレクタをかませると何らかの不具合が起こることが多いです。
↓前に使っていたGechic1503↓
↓前に使っていたプロメテウスモニター↓
WINTEN製品もminiHDMI&TypeC給電だったため、同じケーブルを使って繋ぎかえてみました。
結果、とりあえず映りましたが、映像が安定しません。(画面がチラついたり、映ったり消えたりします。給電不足で画面がチラつく時の現象に似ているな、と思いました。)
加えて、初期設定であまり映像が綺麗ではなく暗かったので(後述しますが、適切な設定で簡単に綺麗になります)、明るさを上げたら8を超えた時点で一瞬ブラックアプトしました。
ちなみに、明るさは1から10の間で設定できるようです。
原因を切り分けるため、以下の作業をしました。
・モニターの設定を初期値に戻す
・純正ケーブル&電源アダプタのみでつないでみる
これで問題が改善したため、問題は当方で用意したケーブル(と給電用のUSB給電器)か明るさ設定にあると判断しました。
他の方のレビューも拝見しましたが、一定以上の給電性能がないと動作が安定しないようです。
また、質の悪いTypeCケーブルを使うと給電が安定しないので、動作確認をしながら適切なケーブルや給電器を用意する必要があります。
純正ケーブルは短く、室内1m範囲で動かしながら使いたい私のニーズにあわなかったため、手持ちのいろいろなケーブルを試してみて相性のよいものを探しました。
画質に関して、初期設定のままではお世辞にも綺麗だとは思えず、かなり暗い印象を受けました。
明るさを9にしようとしたところ、前述の通り一瞬ブラックアウトしたため(安定動作の上限に達したため、フェイルセーフが働いたのかもしれません)、別のアプローチを考えました。
設定ボタンを押すと【色温度】が変えられますので、こちらを【sRGB】にしたところ、明るさを変更しなくても期待する明るさと発色になりました。
画質に満足できない場合は【カラー設定】を変更することをお勧めします。
【総評】
[1]安定性について
このモデルに限らず、モバイルディスプレイや給電器やケーブルとの相性問題が発生しやすい傾向にあります。
ですので、初期設定時に安定動作する組み合わせをきちんと見極める事が大切です。
現在使い始めて3週間目になりますが、初期セットアップ後はノートラブルで使えています。
UNIQやGechicのモニターでは何らかの問題が発生したHDMIセレクタでも安定動作しています。
[2]画質について
初期設定は変える必要がありますが、好みの設定を見つければ画質は比較的良い方かなと思います。
当方の環境では文字などがにじんで見えることもありません。
余談ですが、当方で試した機器は…
NUC(超小型PC) Windows10
デスクトップpC(サイコム社静音モデル) Windows10
Mac mini Late2012
ただ、画面が大きいせいか、視野角による色変化や輝度変化が多少見られます。
[3]音質
他の記事にも書いていますが、薄型ディスプレイの場合、スピーカーを設置できるスペースにも限りがありますので、音質に過度の期待はしない方がよいです。
音楽などを楽しんで聞くことのできるレベルではないと思いますが、それは他のメーカーの製品にも言える事ですので、特筆するほどのことではないかと思います。
ただ、スピーカーから音を出しても映像が乱れる事はありません。
(以前使っていた他社製品の場合、ボリュームによってスピーカーから音を出すと給電不足になり、画面が明滅したりすることがありました。)
[4]その他気を付けること
他機種にもよくあることですが、電源のオン・オフにはちょっと癖があります。
電源ボタンは【電源オン・オフの切り替え】と【入力ソース切り替え】の2つの機能を有しています。
短く押す→入力ソース切り替え
長く押す→3~5秒の長押しで電源オン・オフ
癖がある、というのは電源を付ける際のことです。
ボタンに触れている間は電源は入らず、指を離した瞬間に電源が入る仕様です。
ですので、ボタンを押している3~5秒は画面は真っ暗なままで、指を離した瞬間に点灯します。
これに気づくまで「動作が不安定なのか??」と思いましたが、そうではありませんでした。
[5]設置に何を使うか
付属のカバーがスタンド代わりになります。
ただ、細かな角度調整などができないため、私はタブレット用のスタンドを使っています。
一転注意するとすれば、タブレットスタンドの多くは10~12インチのものを想定しているので、17.3インチの本機に使う際は自己責任でお願いします。
お勧めはLomicall社製のもの。
しっかりとした作りで安定性も高いです。
サポート外だとは思いますが、17.3インチのモニターを載せても安定します。
ただ、頻繁に動かす場合、モニター本体が手前に倒れて液晶に傷がつくことがあるので対策が必要です。
私は両面テープ付きのマジックテープでスタンドとモニターを固定しています。
100均のものですが意外としっかり使えています。
ということで、どうしても17インチのモバイルモニターを選ばなければならない環境にいらっしゃる方にはオススメして良いモニターだと思います。
モバイルでなくて良ければ半額〜1/3程度の価格で同等のモニターは手に入りますので、ご検討ください。
SoftBank Airレビュー
今回はSoftBank Airのレビューをしていきたいと思います。
当方のネット環境
光インターネットが利用できない地域に住んでおり、最速の固定回線はADSLです。
ADSLとレンタルWi-Fiを併用して、用途に応じて使い分けています。
SoftBank Air導入のきっかけ
もともとSoftBankのADSLサービスを利用していましたが、サービス終了が近づいてきたことに伴い、代理店から営業電話がバンバンかかってくるようになりました。
数年以内に引っ越しの予定があったのでサービス終了まで使い続けるという選択肢もありましたが、メインで使っているレンタルWi-Fi”304ZT”の使い放題プランが各社で次々サービス終了している中で不安になり契約してしまいました。
さすがに動画視聴などを考えるとADSLのみというのは厳しいですからね。
ちなみに、時間帯にもよりますが304ZTで10M~30M程度出るネット環境です。
SoftBank Air契約について
ADSLユーザーでしたので、サービス終了に伴うAirへの乗り換え案内の電話がかかってきました。
電話にてサービスや契約の内容を確認した上で申し込むと、契約内容確認の電話がかかってきます。
そこから通常であれば数日で開通ですが、勧誘しすぎて発送まで手が回らないか、開通まで1ヶ月近くかかりました。
月賦か一括か
少なくとも私の契約ではどちらにせよ支払う金額に違いはないようです。
月賦にした場合は毎月端末代分の金額が値引きされて、実質端末代が無料になります。
一括にすると毎月端末代の36分の1の値段が値引きされます。
(端末をレンタルする手もありますので、短期間の利用なら検討しても良いかもしれません。)
やたらと月賦をおすすめされましたが、からくりとしては以下の通りかなと思います。
・契約は2年縛り。
・端末代金分の割引は3年かけて(月々の割引額は端末代の36分の1)。
・契約の更新月と(端末分)割引終了月は一致しない。
・2年後の更新月に解約しても、端末代の3分の1(1年分の割引)は貰えない。
実際の所月賦でも一括でも最終的に出て行く金額に違いはありませんが、どうしても月賦=借金と考えてしまう自分は一括にしました。
ここは契約者の考え方次第かと思います。
実際使ってみてどう?
3ヶ月使ってみて色々気づいたことを書いておきます。
設置場所についての注意事項
契約した場所以外で使うと契約違反となり回線を停止される可能性があります。
よって、Pocket WiFiの代わりにはなりません。
(出先で使いたいのであればFUJI WIFIやモナWi-FiなどのレンタルWi-Fiの利用をお勧めします。)
届いたら室内の色々な場所に置いてみて、速度を比較してみましょう。
窓際が推奨されていますが、どの部屋に置くか、どの方角に置くか、どの高さに置くかなど、条件によって速度がかなり違います。
速度制限の有無
契約時に確認しましたが、「使いすぎたからといって速度制限されることはない」との回答をいただきました。
ただし、約款上混雑時にSoftbank側が帯域調整できるようになっていますので、こちらがどのように運用されているか気になるところ。
Airに限った話ではありませんが、ベストエフォート型のため、告知されている最大通信速度はまず出ないと考えた方がよいでしょう。
同時に回線を使用する人数が多くなればなるほど、彼らの使用するデータ量が多くなればなるほど、通信速度は遅くなります。
後述しますが、私の環境での通信速度は理論上の最速値の約1/10程度でしょうか。
その他通信に関して知っておくべきこと
FAQ等を見ると、自宅外からSoftBank Airネットワーク内の機器にアクセスすることはできないようです。
例えば、家庭内に設置したNASなどに外部からアクセスできなくなる…といったことが想定されるでしょうか。
我が家ではこれに関して困ったことは起こっていません。
通信速度について
一番下の結果が若干気になるところですね。
Airが到着した週の夜間の速度を計測してみた結果です。
これ以外にも何度か夜間速度を測ってみましたが、総じて年末の夜間は速度が遅かったように思います。
いずれにせよ、以降たまに測ってみても著しい速度低下は見られません。
都会地にお住まいの方には「遅い」と思われるかもしれませんが、レンタルWi-Fiで10M~30Mのエリアですので、決して悪い値ではないように思います。
どこで使っても光の代わりにはならないんだろうな……と思いつつ、一定のユーザのニーズにはあっているのかな、とも思います。
工事をしたくない、ベンチマーク的な速度は求めないなど、そういった方にとって月額利用料との折り合いがつけば選択肢としては良いのではないでしょうか。
少なくとも、今のところは長らく使ってきたADSLよりははるかに快適に使えています(笑)
NASの静音化を考える(2)
NASの騒音対策について、前回の続きの記事になります。
2.機器を新調する
(1)騒音がどこから出るかを考えて機器を選ぶ
NASに関しては「HDDケース」として販売されているものと、あらかじめHDDが組み込まれた状態で販売されているものがあります。
オススメは「HDDケース」を購入すること。
騒音は「NAS本体」に起因する場合と、「HDD」に起因する場合があります。
出来れば双方とも自分の考えるベストのものが使えると良いですね。
(2)NAS本体を選ぶ
NAS本体に関しては、ファンの音やその他動作音(コイル無きなどを含む)が気になると思いますので、レビューを参考に予算に合った機器を選ぶと良いと思います。
最近ではストレージとしてSSDを使うことが出来るモデルもありますので、検討してみる価値はあるかと思います。
SSDであれば可動部がないので静音性という面ではメリットが大きいと思います。
やや心配なのは価格の高さと耐久性、そして容量でしょうか。
国内メーカーも良いですが、私のお勧めは台湾NAS御三家の”QNAP””SYNOLOGY””ASUSTOR”です。
写真はQNAPのTS-230というモデルで、実際に試したモデルではありませんが、ポップで可愛いですね!
(3)HDDを選ぶ
オーソドックスなストレージといえばやはりHDD。
原則24時間稼働しますので、NAS用のものを選ぶと良いと思います。
選択肢はあまり多くはなく、東芝、Western Digital、HGST(現在はWDの傘下)、Seagateくらいでしょうか。
HGSTのHDDについては個人的に信用はしていますが、他社製に比べて動作音が大きい気がします。
東芝とSeagateのNAS用HDDについては使ったことがないので割愛します。
ということで、我が家ではWestern Digital社のREDというモデルを使うことが多いです。
購入時期によって動作音はまちまちですが、一定の信頼感はあると思います。
一つ気をつけたいのはHDDの保証。
国内代理店などが交換サービスを行ってくれると良いのですが、自分で色々しなければならない場合もあります。
WDのREDが一度壊れたことがあり、交換申請をしたことがあります。
EMS(国際スピード便)で海外の拠点に故障品を送らなければならず、慣れないため色々と不安でした。
交換品はリファービッシュ品(修理再生品)になるので、品質チェックは受けたモノだと思いますが、メインのNASに使うのはちょっと不安でした。
ケースとHDDの組み合わせによって費用は変わりますが、少なくともパソコン一台が買えるだけの価格にはなると思います。
あまりお金をかけたくないなら、前回の記事の内容をオススメします。
一式買い換えても騒音ゼロにはなりませんからね。
NASの静音化を考える(1)
「NAS」「静音化」というキーワードでいらっしゃることが多いので、再びこの話題を取り上げてみたいと思います。
前回の投稿内容とかぶる部分もありますが、何らかの参考になれば嬉しいです。
1.今ある機器をそのまま使う
手軽に出来る安上がりな方法です。
ただ、動作音自体が変わらない以上、設置する環境を変えるほか打つ手はありません。
(1)押し入れやクローゼットの中に入れてしまう
一定の効果はありますが、デメリットもあります。
空気の入れ替わりが少ない&湿度の高い環境ですので、カビ対策として換気などには気をつけないといけないと思います。
準備するモノとしては長めのLANケーブルでしょうか。
(2)別の部屋に設置する
寝室やリビングでNASの音が気になるなら、近接する他の部屋に設置するという手のあります。
我が家の場合、寝室にネットワーク機器があり、隣のキッチンにNASを置いています。
ドアではなく襖で部屋が仕切られているので、平べったいLANケーブルで有線接続しています。
(3)吸音シートや劇落ちくんを使う
本体に吸音シートを貼ることで、一定の効果が見られる場合があります。
注意事項としては吸気口を塞がないこと、設置前と設置後で内部温度に変化がないかをしっかりと確認することが挙げられるでしょうか。
NAS管理画面で内部温度が確認できる機種もありますので、是非とも活用してみてください。
また、色々なサイト様でも紹介されていますが、NASの下に劇落ち君を敷くという手もあります。
本体の振動を吸収してくれるので、やや動作音を抑えることが出来ます。
ただ、気になる動作音の種類にも色々ありますので、これを敷いたら全てが解決…とは思わない方が良いでしょう。
(4)中継器等を使う
安定性という面ではオススメしませんが、どうしても離れた部屋に設置したいという事であれば、中継器などを使うという手もあります。
我が家で使ったことがあるのは以下の2機器です。
1)中継器:TP-LINK RE650
2)メッシュWi-Fi:ORBI
ネットが届きにくい場所があるため、中継器やメッシュWi-Fiを導入しています。
有線LANが挿せるモデルであれば、遠くの部屋にNASを設置する事も可能です。
個人的な感想として、安定度は『メッシュWi-Fi>中継器』かなと思います。
ただ、設置場所や環境によって安定しない場合がありますので、こちらも万能選手というわけではありませんね。
安定性を考えると、このような末端のネット機器に繋ぐというのは正攻法ではないと思います。
次回の記事では「機器の新調」を前提とした対策をご紹介します。