0.ハイスペックノートPCでゲームはできる??
今回の記事では『第11世代Core i7』と『Iris Xe』の組み合わせのノートPCでどの程度ゲームができるかの検証です。
ゲームに主軸を置くならゲーミングノートですが、発熱や動作音などが気になるということ、どちらかと言えば仕事で使うことが多そうだったので、グラボなしでCPU内蔵GPUを使うタイプのPCにしてみました。
今回検証に使ったのはDynabook F8の上位モデルですが、同じ組み合わせのマシンならほぼ同じ結果が期待できるのではないかと思います。
AmazonではDynabookの取り扱いがほぼなさそうなので、購入を検討されるならDynabook公式(cocoroメンバー加入済みなら値引きあり)と楽天(クーポン&ポイントバックを勘案して)で安い方を購入されるとよいと思います。
※楽天の場合、ショップによっては5000円オフクーポン&と25000円~30000円キャッシュバックが併用できる場合があり、実質150000円程度で手に入ることがあります。それでも高いですが、スペックを考えれば十分お買い得ではないかと考えます。
それでは、マイナーなゲームが中心ですが検証していきましょう。
1.クロノトリガー【STEAM版】
元がSFCですのでどんなパソコンでもプレイできる可能性が高いですが、実際にやってみてあまり高解像度なディスプレイでやるものではないなと思いました。
絵の荒さが相当目立つ上に、その状態で背景やキャラクターが動くので目がチカチカして2D酔いしそうになります。
HDMI出力でテレビと繋いでプレイすることをおすすめします。
2.A plague tale - innocence
steam版がリリースされたのが2019年。
そこまで新しいゲームではないものの、グラフィックも作り込んであり、以前使っていたノートパソコンではプレイできませんでした。
Dynabookでは『グラフィック設定:中』でほぼ快適&安定して動作。
『高』にするとコマ落ちしてプレイに支障が出ます。
これぐらいのグラフィックのゲームがノートパソコンでできるのは凄いです。
steam上の最低スペック:
OS: Windows 7/8/10 (64 bits)
プロセッサー: Intel Core i3-2120 (3.3 GHz)/AMD FX-4100 X4 (3.6 GHz)
メモリー: 8 GB RAM
グラフィック: 2 GB, GeForce GTX 660/Radeon HD 7870steam上の推奨スペック
OS: Windows 7/8/10 (64 bits)
プロセッサー: Intel Core i5-4690 (3.5 GHz)/AMD FX-8300 (3.3 GHz)
メモリー: 16 GB RAM
グラフィック: 4 GB, GeForce GTX 970/Radeon RX 480
3. 還願 ~ devotion ~
台湾のゲーム会社『赤燭遊戯』が開発・販売しているホラーゲームです。
同社の代表作として知られているのは『返校』でしょうか。
SWITCHなどでもプレイできますし、Netflixでオリジナルドラマ化されたり、全国の一部劇場で今夏映画版も公開されています。
『還願 ~ devotion ~』ですが、2019年に発売された後、政治的な理由から大手プラットフォームでの販売が全て停止し、2年後の今年公式サイト上での販売が再開されたものです。
グラフィックが非常に作り込まれており、日常使いのデスクトップパソコン(Win10/Core i7-5820K / GeForce GTX960 /16G RAM)で正常動作しなかったため、まさか動かないだろうと思ってインストールしてみたらきちんと動きました。(古いパソコンだったので、そのせいもあるかと思います。)
『グラフィック設定:高』はさすがに無理で、『中』でちょっともっさりするもののギリギリ動きます。
『低』ではそこそこ快適に動きますが、一部テクスチャが省略されるなど、想定されたグラフィックにならないのでおすすめしません。
オープニングしかプレイしていませんので、さらに進めていったら動作不良など起こるかもしれませんが、正直起動したのが驚きです。
公式上の最小スペック:
OS: Windows 10 64-bit
Processor: Intel Core i3 (3.4 GHz) / AMD A8-7600 (3.1 GHz)
Memory: 4 GB RAM
Graphics: NVIDIA GeForce 660 / AMD R9 270
DirectX: Version 11
Storage: 8 GB available space公式上の推奨スペック:
OS: Windows 10 64-bit
Processor: Intel Core i5
Memory: 8 GB RAM
Graphics: NVIDIA GeForce GTX 960
DirectX: Version 11
Storage: 8 GB available space
4. FF10 / FF12
PC本体の電源設定を『ハイパフォーマンス』にすると動きますが、突然落ちたりフリーズしたりします。
こちらはちょっと無理かも。
steam上の最低スペック:
プロセッサー: 2GHz Dual Core CPU
メモリー: 1 GB RAM
グラフィック: NVIDIA Geforce 9600GT VRAM 512MB or later / ATI Radeon HD 2600XT VRAM 512MB or later
サウンドカード: DirectX Compatible Sound Card
steam上の推奨スペック:
プロセッサー: 2.4GHz quad-core CPU
メモリー: 2 GB RAM
グラフィック: NVIDIA Geforce GTX 450 / AMD Radeon HD 5750 with 512MB
サウンドカード: DirectX Compatible Sound Card
steam上の最低スペック:
OS: Windows 7-64bit or later
プロセッサー: Pentium G3260 @ 3.0GHz (2 cores)
メモリー: 4 GB RAM
グラフィック: NVIDIA® GeForce® GTX 660 or AMD equivalent w/ 2GB VRAM
DirectX: Version 11
サウンドカード: DirectX Compatible Sound Cardsteam上の推奨スペック:
OS: Windows 7-64bit or later
プロセッサー: Intel® Core™ i5-4460 @ 3.2GHz (4 cores)
メモリー: 8 GB RAM
グラフィック: NVIDIA® GeForce® GTX 980 or AMD equivalent w/ 4GB VRAM
DirectX: Version 11
サウンドカード: DirectX Compatible Sound Card
5.Quantum Break
日本での知名度こそさほど高くはありませんが、『マックス・ペイン』シリーズや『アラン・ウェイク』など、非常に丁寧に作り込まれたアドベンチャーゲームで定評のディベロッパー"Remedy Entertainment"の作品です。
2016年リリースと古いゲームですが、ゴリゴリの3Dなのでまさか動くとは思いませんでしたが、設定によっては普通にプレイできます。
『グラフィック設定:高』はさすがに重すぎて現実的ではないかな。
『中』でも若干もたつきますが、なんとかプレイできるかなといった感じ。
『低』だとそこそこ動きますが、特にキャラクターのグラフィックが若干簡素化されるので、できれば『中』でプレイしたいところ。
ただ、ノートパソコンでこれが動くなんてすごいなと思いました。
steam上の最小スペック:
OS: Windows 7 - 64 bit
プロセッサー: Intel Core i5-4460, 2.70GHz or AMD FX-6300
メモリー: 8 GB RAM
グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 760 or AMD Radeon R7 260x
DirectX: Version 11steam上の推奨スペック:
OS: Windows 10 - 64 bit
プロセッサー: Intel Core i5 4690, 3.9GHz or AMD equivalent
メモリー: 16 GB RAM
グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 970 or AMD Radeon R9 390
DirectX: Version 11
6.AIソムニウム
※PS4やSWITCHでも販売されていますが、グロテスクな描写がありますので、苦手な方はご覧にならないでください。このゲーム自体は好きですが、そこら辺は私も苦手です(^^;
トゥーンレンダリングのようなアニメーションや3Dが随所に使われているため、低スペックのPCだとカクカクになってしまいます。
今回は『画質設定:Fantastic(最上)』でも通常通りにプレイできました。
steam上の最低スペック:
OS: 64-bit Windows 7
プロセッサー: Intel Core i7-3770 @ 3.40 GHz or better
メモリー: 4 GB RAM
グラフィック: NVIDIA@ GeForce@ GTX 460 or better
DirectX: Version 11
ストレージ: 20 GB 利用可能
サウンドカード: DirectX compatible soundcard or onboard chipset
追記事項: 2 GB VRAM
7.Alan Wake
前述Quantum Breakを製作した会社のホラーADVです。
古いゲームですがフル3Dなので、やはり動かないだろうと思ってやってみたら普通にプレイできました。
下記スペック表を見てみると「なるほど、これなら動くか」といった感じですが、この程度のスペックでこのゲームが動くのは凄いですね。
steam上の最小スペック:
OS: Windows XP SP2
Processor: Dual Core 2GHz Intel or 2.8GHz AMD
Memory: 2 GB RAM
Graphics: DirectX 10 compatible with 512MB RAM
DirectX®: 9.0c
Sound: DirectX 9.0c compatiblesteam上の推奨スペック
OS: Windows 7
Processor: Quad Core 2.66GHz Intel or 3.2GHz AMD
Memory: 4 GB RAM
Graphics: DirectX 10 compatible or later with 1GB RAM
DirectX®: 10
Sound: DirectX 9.0c compatible
ということで最新タイトルはほぼなくて申し訳ありませんが、『ノートPCでも意外とできるじゃん!』って感じです。
ゲーミングPCに比べて発熱と騒音は抑えめかと思いますので、プライベートでも仕事でも使いたい、という用途であればコストパフォーマンスに優れたモデルではないかと思います。