HDDというのは奇妙なもので、何年も異常なく使えることもあれば、購入直後に突然死を迎えることもあります。
工業製品である以上、不良品が発生するのはやむを得ない部分もありますし、HDDの構造上突然壊れても仕方がないのは理屈では解るのですが、当然のことながら壊れると困って今います。
私自身、「どうせ壊れないだろう」と高をくくって、NAS上でWesternDigiral REDをRAID0で運用していたところ、そのうちの1機が突然死をしてしまいました。
ちょうど私が出張中の出来事で、妻から「機械(SynologyのNAS)から変な音(エラーを知らせるビープ音)がするがどうすればよいか」とメールが来て、自分のパソコンメールも確認してみたら確かにNASからエラーを通知するメールが届いていました。
結果、SynologyのNASに搭載した内蔵HDD(WD RED)の障害でしたが、今回幸いだったのは、何度かSynology NASを再起動したのちに、何とかデータにアクセスできた点です。(一度の再起動ではダメでした)
目に見えない部分でのデータ破損は覚悟しないといけませんが、HDDがクラッシュした場合、あきらめずに何度か再起動を繰り返すことにより、内部データへのアクセスができる場合があることが今回わかりました。
現在別のNAS(通常運用していないものを引っ張り出してきました)へのバックアップを実施しています。
今回の障害の場合、事前にS.M.A.R.T情報での異常は検知されませんでした。
文字通り突然死ですが、こういうことはHDDではままあるのではないかと思います。
何故かはわかりませんが、経験上、NASに外部ストレージを接続するよりも、LAN経由で別のNASへバックアップを取ったほうが速度的に有利かと思います。
USB3.0ポートが搭載されていても、思うような速度が出なかったことが大半です。
(私の環境が悪かったのかもしれませんが、使っているPCのスペック如何に関わらず遅いです)
したがって、突然のHDDクラッシュに見舞われても、慌てず何度か再起動を繰り返したのちにアクセスできるようになる『可能性』はありますので、冷静に対処しましょう。
この画像のとおり、HDDの障害は解消していませんので、継続使用はできないかと思います。
また、別記事にも書きましたが、HDDの3年保証があったとしても、WDの場合はリファービッシュ品(再生品)との交換になりますので、バックアップ用とであればまだしも、交換品をメインのHDDとして運用するのは気が引けます。
今回の事象で学んだこととしては…
1. RAID0で運用するなら必ず外部バックアップを取るべし
2. 冗長性が欲しいならRAID1以降で組むべし
個人的な意見ですが、業務用ではなく個人用のデータであれば、内蔵・外付けのHDDにバックアップをとっておいて、RAID0で運用するのが一番コストパフォーマンスに優れるかなと思います。
NASは24時間電源が入っていますので、HDDの素性もそれなりにもとめられます。
ただ、バックアップデータであれば、多少ランクの落ちるHDDでもよいと思いますので、使い分ければよいと思います。
また、外付けHDDなどもたまに激安でありますので、使ってみるのも一つの手です。