Node 2i(ネットワークプレイヤー)導入の経緯
コロナの影響でお家時間が増えたせいか、音楽を聴いて過ごすことが増えてきました。
NASに保存した楽曲やYoutubeのPV、Amazon Musicなどなど。
「少しでも良い音で音楽を楽しみたい」という理由でCDに拘っていたのも今は昔。
手持ちのCDプレイヤーが壊れ、ストリーミングサービスを始めとしたネットワークオーディオの便利さにすっかり染まってしまいました。
とはいえ、我が家のプリメインアンプは10年以上前の年代もの。
ネットワーク機能はもちろん、デジタル入出力すらついてはいません。
Bluetoothレシーバーでタブレットの音を拾い、プリメインアンプに出力していますが、音質の劣化はやむなし…といった感じです。
そこで考えたのが次の2案。
・ネットワーク対応のアンプに替える。
・ネットワークプレイヤーを導入する。
ただ、経年劣化はしていると思いますが、今のアンプがまだ使えていますし愛着もあるので、最初の案は却下しました。
加えて、ネットワーク対応の機器は限られるため、いざ買う時に選択肢が少ないのは少々気になりました。
そこでネットワークプレイヤーに絞って色々探してみたところ、"Bluesound"というメーカーの"Node 2i"というモデルに出会いました。
Bluesoundのラインナップ
上記用途に合致するのはモデルは3つあります。
"NODE 2i"
ベースとなるモデルが"NODE 2i"です。
NAS上のファイル、そしてAmazon MusicやSpotifyをはじめとした様々なストリーミングサイトに対応した所謂『ミュージックストリーマー』というものになります。
出力はアナログとデジタル(同軸・オプティカル)、そしてサブウーファーに対応しています。
後述する2モデルは、"NODE 2i"に何らかの付加価値を付けたモデルとなります。
"POWERNODE 2i"
"NODE 2i"にアンプが付いたモデルです。
この2つのモデルの価格差は約4万円。
ネットワークに対応したリスニング環境を整えたい人には良い選択肢の一つになるでしょう。
ただ、小さい躯体の中に様々な機能を詰め込んでますので、フルサイズのアンプに比べると少し分が悪い気はします。
(実際に聞き比べたわけではありませんので、何とも言えませんが…)
"VAULT 2i"
スロットインタイプのCDドライブと2TBのハードドライブの搭載されたモデルです。
ただ、公式にも『CDリッパー』と書かれている通り、CDプレイヤーとして使うことはできないようです。
CDからリッピングしたデータをハードドライブに保存し、そちらを再生するようになります。
ちなみに、アンプは搭載されていません。
"NODE 2i"との価格差は10万円…ニッチな商品だとは思いますが、私だったらリッピング機能に10万円はちょっと高いかなといった感じです。
"NODE 2i"簡易レビュー(詳細は別記事にて)
1.大前提
"NODE 2i"に限らず、この手のものは関連機器をすべて同一ネットワーク上に置くことを忘れないでください。
最低限NODE 2iとBluOSのインストールされた端末は同じネットワーク上にないとまずいです。
たとえば、BluOSをスマホにインストールして、スマホの回線(LTE)を使っているとアプリ上で本体を見つけることすらできません。
2.なぜ"NODE 2i"か
最初はヤマハの"R-N803"を検討していました。
NAS上の音楽ファイルを再生することを念頭に置いており、色々調べてみたところ、こちらはDLNA対応機器のみ対応、とのことでした。
我が家はネットワークの構成が通常と異なり、DLNAでの再生に少々不安があったため、SAMBAにて接続できるものを…と探して"NODE 2i"に行き着きました。
初期設定には少しだけてこずりましたが(別記事でやり方を書いておきます)、きちんと設定できて使えています。
3.用意するもの
スマホorタブレットorパソコン【絶対必要】
本体のセッティングや音楽の再生をするには"BluOS"というアプリが必要です。
本体のみでは初期設定すら終わりませんのでご注意を。
Android、iOS、Kindle APP、Windows、Macに対応しています。
NAS【無くても大丈夫】
必須ではありませんが、NAS上に保存した楽曲を再生できます。
各種ストリーミングサービスの登録【無くても大丈夫】
非常に多くのサービスに対応しています。
NASのみで使っても良いですが、こちらも併せて使うと楽曲の幅がかなり広がります。
4.音質など
私個人の感想ですが、NAS上のファイルを再生しても、ストリーミングサービスを利用しても、非常に解像度の高い音を楽しむことができると感じました。
全ての音域のバランスが良く、スピーカーから出てくる音の情報量が多いです。
音が不自然に歪曲されることなく、楽器にせよヴォーカルにせよその良さを存分に発揮して、『活き活きとした音』を聴かせてくれます。
この良さを生かすも殺すもスピーカーのセッティング次第。
色々研究してみることをお勧めします。
他の方のレビューを拝見すると、ある程度のエージングは必要なようです。
5.使い勝手
本体上部にタッチパネルがついていますが、一時停止など限られた操作しかすることができません。
初期設定から音楽の再生まで、ほぼ全ての操作をBluOSアプリ上で行います。
本体から操作ができない点を不安に思っていましたが、NASやネット上にある無数の音楽を扱うという特性上、本体を操作しての選曲や再生は逆に面倒だと思います。
アプリに関しては3つの観点から評価してみたいと思います。
(1)対応OSの幅広さについて
上記の通りAndroid、iOS、Kindle APP、Windows、Macに対応しています。
特筆すべきなのはシームレスに操作が可能であるという点。
Android上のBluOSを使って曲を再生したあとにパソコンで作業を始めたとします。
曲をかえたいと思ってパソコン上のBluOSを起動すると、特に操作も必要なく現在再生中の曲が表示されます。
パソコン上のBluOSを使って曲の選択や再生をすることができます。
離席時に次の曲をかけようとAndroid上のBluOSを開けば、再生中の曲が表示されていますので、こちらから次の操作をすることもできます。
どの端末からでもアプリを開けばすぐに使えるというのはありがたいです。
(2)BluOS上で各種サービスをシームレスに使うことができる
BlueOS上にNASとAmazon musicを登録していますが、一つのアプリ上でNASの曲もAmazon musicの曲も扱うことができて便利です。
ただ、Spotifyの曲はBlueOS上で管理ができないため、Spotifyアプリを使用します。
(Spotifyアプリを立ち上げ、アプリ上でNODE 2iを選ぶだけです。)
(3)BluOSの取扱説明書がない
探し方が悪いのかもしれませんが、少なくともアプリの使い方について書かれたマニュアルは同梱されていませんし、代理店のサイトを見ても見つかりませんでした。
直感で使って何とかなっていますが、気づいていない便利な機能などがあるかもしれないので、マニュアル的なものがあると良いと思います。
NASの設定に関しては、我が家の環境では自動検出&設定ができなかったので少しだけ苦労しました。
最初NASのIPアドレスを使って設定しようとしましたがうまくいかず(***.***.**.***/Multimedia/など)代わりにサーバ名を入力したらうまくいきました。
一度設定が済んでしまえば安定して使えると思います。
6.総評
"NODE 2i"を導入して以来、まずます音楽を楽しむ機会が増えたように思います。
NASに保存した曲を聞く用途で購入しましたが、音楽ストリーミングサービスにあまりの便利さにすっかりハマってしまいました。
「いつでも」「どんな曲でも」「好きなだけ」聞ける便利さと、"NODE 2i"のシームレスな操作性と解像度の高い音、そして好みのアンプ&スピーカーから出てくる自分に一番あった音の組み合わせはまさに最強の一言に尽きます!
音楽を聞くのがますます楽しみになるミュージックストリーマー、是非お家に一台いかがでしょう?