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最近「最強Windowsタブレット」というキーワードでいらっしゃる方が多いので、これを機に内容を全面改定したいと思います。
今回のポイント
水を差すようですが、Windowsタブレットを購入して満足される方は『Microsoft Officeを使いたい方』『従来のWindows系アプリを使いたい方』『艦これなど、Windowsじゃないと安定動作しないソフトをやりたい方』ではないかと思います。
Windows8/8.1には2つのUI(ユーザーインターフェース)があります。
所謂モダンUIという、タブレットを意識したUI。
電源を入れると、まずはコイツが出てきます。
ただし、このUIに対応したソフトは限られているので、出来ることはiPadやAndroidタブレットと同じか、それ以下です。(インターネット閲覧・メール・数少ない各種メトロUI対応ソフトを使うくらい)
この中に「デスクトップ」と書かれたタイル(ボタン)があるので、そちらをクリックすると、Windows7までのデスクトップ画面にアクセスできます。
ただし、従来のWindowsを小さい画面に映すため、当然視認性は下がります。
ここまでネガティブな事を書きましたが、特に仕事で使う際にはWindowsを携帯できるメリットは大きいですし、Blutoothキーボードと組み合わせて、出先で、しかも省スペースで仕事が出来るのは感動ものです。
ただし、前述したとおり、「インターネットやメールが出来ればよい方」「動画・音楽の再生が出来ればよい」「色んなアプリで遊びたい」方にとって、Windowsタブレットは費用対効果が悪いですので、iPadやAndroidタブレットの方がよいかと思います。
これに関しては後述しますので、最後をご覧ください。
現在のWindowsタブレットは、私的には大別して2種類あります。
【1】省電力重視のAtom プロセッサー搭載モデル
CPUにAtomプロセッサーを搭載しているモデルです。
Atomプロセッサーのメリットは、処理速度はCore iに比べて劣るものの、消費電力の面でかなり有利で、性能面でも従来のものほど悪いものではない、という点でしょうか。
タブレットですので、性能はノートパソコンやデスクトップに比べて劣りますし、構造上密閉されていますので、ハイスペックにすると廃熱が問題になります。
ですので、オフィスが使えて、通常の動画・音楽再生がつつがなくできればよいのであれば、Atom搭載モデルは有力な選択肢です。
後述しますが、Core i搭載モデルは、処理速度と引き替えにバッテリー消耗がハンパないですので、本来タブレットに要求される「バッテリーのもち」という点ではオススメできません。
現在私が使っていて、なおかつオススメなのは、富士通の「Arrows Tab QH55/M」です。
オフィスを使うのであれば、画面サイズは最低10.1インチはほしいところですし、QH55/Mは数少ないモバイルバッテリーでの充電に対応したモデルです。
(ただし、給電は500mAに制限されるため、モバイルバッテリーだけで必要な電力をまかなえるわけではありあせん。バッテリ消耗を穏やかにする程度です)
Atom搭載モデルは他にも様々ありますが、以下の点を考慮に入れて選べれると良いかと思います。
○液晶画面サイズ
個人的には10.1ないと作業に支障が出ると思いますが、人によって考え方は様々ですので、10インチ以下の機種、逆に11,12インチの機種も様々あります。
○メモリ
快適に使うためには、メモリは多いに越したことはありません。
4ギガは最低ほしいところです。(実際には2ギガモデルが多いですが・・・)
○QH55/Mもそうですが、解像度の高さを売りにするモデルもありますが、解像度が高くなればなるほど、デスクトップ画面の表示が小さくなるため、注意が必要です。
初期設定ではあまりに表示が小さいため、色々いじりました。
○モバイルバッテリーが使えるかどうか
タブレットは持ち運べてなんぼ、電源のないところでどれだけ使えるかが勝負になりますので、モバイルバッテリーが使えるモデルから得られる恩恵ははかりしれません。
AndroidタブレットやiPadでは、モバイルバッテリーでの給電が簡単にできるモデルが多いですが、Windowsタブレットは意外と出来ませんので、注意が必要です。
【2】性能重視のCore iモデル
Core iモデルを購入してメリットがある人は、「家のパソコンをタブレット1台で済ませたい」「ゆえに、そこそこの処理速度が必要」な方だと思います。
Core iに比べるとAtomはどうしても処理速度で劣りますので、負荷のかかる事をさせるとストレスがたまります。
しかし、Core i搭載モデルの場合、スペックと引き替えに「廃熱の悪さ」「バッテリーの持ちの悪さ」というデメリットがつきまといます。
現在ハイスペック機として売り出されている、Surface Pro3が良い例かと思います。
個人的にタブレットに求める事は「持ち運びが便利」「バッテリーの持ちが良い」の2点ですので、Core i搭載モデルは見送りました。
ただし、タブレットにノートパソコンの性能を求めるのであれば、選択肢として考慮しても良いかもしれません。
(ただし、負荷のかかる処理はやはりノーパソ・・・というかデスクトップにさせた方がよい、というのが持論です)
前述の通り、インターネット、動画、音楽・動画鑑賞、アプリが出来れば良いのであれば、Android端末やiPadも有力な選択肢です。
○インターネット・メール
WindowsタブレットはModern UIが使いにくい、おまけにデスクトップ画面は小さい画面だと使いにくい、という事で、インターネットやメールが出来れば良いのであれば、高いWindowsタブレットは必要ありません。
○動画・音楽鑑賞
WindowsにせよAndroid端末にせよ、iPadにせよ、内蔵ドライブの容量には限りがありますので、NASを使うと出来ることが大幅に広がると思いますが、動画や音楽を聴くのであればAndroid端末やiPadで十分です。
OSやサードパーティ製のアプリが成熟するにつれて、動画や音楽再生もかなり快適に行えるようになりました。
このような目的で使用するのであればAndroid端末やiOS端末の方が快適に思えるほどです。(特に、FLVファイルなどは、Windows端末よりもタブレットの方が快適に再生できるくらいです。)
【以下、旧記事】
最強のWindowsタブレットの選び方
何をもって『最強』というかで選び方は変わってきますが、サクサク動くものを選びたいなら、最低メモリは4ギガ以上積んでいるものを選びたいものです。
価格コムの詳細検索でざっと調べてみたところ…
・Surface Pro2(Core i)
・Arrows Tab QHシリーズ(Atom)
・THINK PAD HELIX(Core i)
・VaioTap11(Core i)
・TransBook(Core i)
・Dynabook Vシリーズ(Core i)
などがありました。(2014年4月現在)
( )内に書いたのは、搭載CPUの種類です。
そこそこのスペックの製品に搭載されたCPUは大別して2種類。
・Core i3 / Core i5 / Core i7など、所謂Core iシリーズ。
・Atom Z3700シリーズのBayTrail
前者はパワーが売りで、後者はそこそこのパワーと省エネ性能が売りです。
Atomと聞くと眉をひそめる人もいるかもしれませんが、Z3700シリーズに関してはパワーと省エネ性のバランスがとれた優良CPUではないかと思います。
[省電力性能を突き詰めたい方]
出先で使う事を考えると、数時間でバッテリーがへたると使い物になりません。
負荷が極めて高い作業を行わず、バッテリーの持ちが気になる方は、Atom Z3700シリーズのCPUを搭載したタブレットを選ぶと良いかもしれません。
core i搭載機の使用時間が(メーカー公称)3〜8時間程度のものが多いのに対して、Atom搭載機は平均15時間程度で、その差は明らかです。
艦これなど多少パワーが必要なゲームをする場合は、事前にレビューなどを参考にして、使えるかどうかを確認した方が良いですね。
FLASHゲームなどでは、ブラウザをIEからChromeに変えるだけで動作が改善するというケースもあるようです。
上記モデルでいうと、富士通のArrows Tab QH55/MとシャープのMebius Padがこれに該当します。
カタログスペックを見る限りでは性能はほぼ互角かと思います。
QH55/Mの強みは、Mebius Padに比べて価格が3万程度安い事と、モバイルバッテリーによる充電ができる点だと思います。
これは10.1型以上の液晶を搭載したモデルでは極めて珍しい事です。
ただし、高性能なモバイルバッテリーをつないでも、500mAの入力しか受け付けないため、充電速度は極めて遅いですが、無いよりかは安心です。
Mebius Padの強みは、使いやすさを考えた独自UIとIGZO液晶でしょう。
たまたま目にした記事によると、ベンチマーク上の3D性能も若干Mebius Padの方が良いそうです。
[パワーを追求したい方]
現状ではCore i搭載機がベストかと思います。
ただし、パワーと引き換えに動作時間が短くなったり、場合によっては本体が分厚かったり重かったりするので、その辺りのバランスを考えると良いですね。
価格対スペックのバランスがとれているのはMicrosoftのSurface Pro2 (256G)モデルかと思います。
こちらはメモリが8Gで、実売価格12万円程度と、スペックを考えると比較的お手頃価格なのですが、実際に手に取ってみて『重さ』と『分厚さ』から、購入には至りませんでした。
[タブレットの用途は?]
最近はタブレットの性能もあがってきて、ノートパソコンと同じように使えるようになってきました。
「エンコードに向いている機種は?」「動画編集にはどれがいい?」なんてネット記事もたまにあるように、タブレットを使って高負荷な作業をさせようと考えている人もいるようです。
ただ、本来の姿を考えると、「携帯性」「省スペース性」「省エネ性」を追求したのが
タブレットのような気がします。
『餅は餅屋』と言いますが、負荷のかかる作業は本来デスクトップパソコンでするのが一番だと、最近改めて思うようになりました。
つい最近仕事でHPのリニューアル作業を行ったのですが(といっても、サイト自体は業者に作ってもらって、私はちまちまデータ移行をしただけです)、ノートPCとデスクトップを比べて、画像処理の処理速度やブラウザの立ち上がり方も全然違い、デスクトップに変えたとたん、サクサクっと作業が進むようになったのです。
もちろんノートでもスペックが高いものはありますし、デスクトップでも性能が低いものもありますが、やはり時と場合に応じてあったものを使うのが一番だなと思いました。
モバイルPCは小型化するために部品を詰め込んでおり、放熱性能もデスクトップに劣ります。
ですので、負荷のかかる作業をさせるとすぐに本体が熱くなり、その状況が続けば寿命にも悪影響を与えると思います。
また、そのスペックは年々良くはなっていますが、スペック対費用を考えると、やはりデスクトップに一日の長があるように思います。
たとえば、とあるデスクトップPCとモバイルPCに同じCore i7が搭載されていたとします。
デスクトップ用の型番の語尾にはKというアルファベットが、モバイルPCの型番にはUというアルファベットがついているかもしれません。
Kは「CPUの性能を調整できる」という意味で、オーバークロックなども可能です。
Uは「ウルトラブック用」という意味で、性能をかなり押さえて、その代わりに発熱と消費電力をかなりおさえています。
同じCore i7であっても、デスクトップPCに搭載されているものと、モバイル機器に搭載されているものでは性能も違うわけです。
ですので、『機器はその用途に応じて使い分ける』という考え方があって良いと思います。
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